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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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雨降って地固まったらすることはなーんだ?

この後どうする?の回です。

「お世話になりました。」


すっかり仲が戻ったミラとケイゴは、結城とライナにお礼を言って、帰り道を歩いている。



「ねぇミラ、俺ら明日まで帰らない予定になってるよな。ならさ…今日は一緒にいて欲しい。」


(それって…いや。ちょっと待って。心の準備が!)


ミラは紅くなりドタバタしている。


「そうと決まれば、デートしよ!」


爽やかな笑顔がそこにはあり、ケイゴは迷いなくミラの手を取った。


「こんなところ見られたら、謹慎になっちゃうよ!」


「大丈夫!今のミラはミラっぽくないから。」


ケイゴはミラを車に乗せて、あるところに向かった。



***


そこはまだオープンしていないバーの様な外観だ。そこに躊躇いもなく入っていく。


「ようこそお越しくださいました。」


「荒木いる?」


「荒木ですか?生憎予定が詰まっておりまして…。」


そこに荒木が現れる。


「ケイゴ?おー久しぶり‼️こっちの子は?まさか彼女?」


「あぁ。」


「へー!ケイゴが彼女を連れて来てくれるなんて。てか彼女若いねー。犯罪臭がする。」


「うるさい。」


荒木は、イタズラっぽい顔をする。イケメンだがケイゴと違ってフレンドリーな雰囲気である。


(話しやすそうな人!)


「こんにちは。華峯ミラです。」


「女性に先名乗らせるなんて、紳士の名折れ!荒木美琴ミコトです。ケイゴとは、高校からの付き合いなんだ。宜しくね。」


荒木は片膝を付くとミラの手の甲にキスをする。それを見たケイゴは、荒木のヘッドにチョップを落とす。


「おい、人の女にちょっかい掛けんな。触るな!喋るな!そしてミラ!」


荒木を追い詰めていたケイゴが急に振り返り、ミラはビックリする。


「え?な、何?」


ケイゴはゆっくりとした低い声で、今度はミラを追い詰める。


「貴方、今紅くなりましたねー。そんなに荒木とのキスが良かったですか?」


獲物を狙う鷹の目だ。ミラは苦笑いしながら後退る。後ろにあったソファーに引っかかり倒れ込んでしまう。これ幸いと、ケイゴが上に覆い被さる。そしてミラを両腕に閉じ込める。


「だって、膝をついてキスなんて初めてされて…。」


「ふーん。イケナイお嬢様ですねー。挨拶くらいでエッチな顔になって。はぁ。しつけが必要な様だ。でも先に消毒しましょう。」


ケイゴは手を取ってさっきキスされたところにキスをする。人前なこともあり、ミラは更に紅くなりあたふたとしている。そこへ荒木が声を掛ける。


「ちょっとー。人の店で何やってんのー。そんな店じゃ無いからー。」


体を離したケイゴは、一瞥した。


「まだ居たのか。」


「いるでしょ!俺の店でしょー!」


本当にケイゴと仲良しみたいでミラは嬉しくなる。今までケイゴの友達には会ったことが無かったし、見た事のない一面も見られたからだ。


「荒木さん、これからもケイゴをよろしくお願いします!」


ミラはキラキラの笑顔で伝える。

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