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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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番外編〜年越し〜

「クリスマスも終わって、気づけば新年ですね。」


「そうだね。今年もあと6時間かぁ。寂しいね。」


「大人組は既に広間で酔っ払っててそれどころじゃありませんけどね(^_^;)お嬢は今年も頑張って起きている予定ですか?」


「当たり前じゃん!今年の年明けは気づいたら寝てたんだから、今年って言うか今回の年明けは頑張って起きてる!で、みんなと揃ってとしこしそばを食べる。」


「…それは晩御飯で出してもらいましょう。」


ミラは毎年深夜まで起きていられず、晩御飯に年越しそばを食べる。それに付き合って一部の人は晩御飯を年越しそばにしてくれる。ケイゴもその1人である。





ミラは宴会の隣の間でケイゴやタミさん、その他お酒飲めない組でみかんを食べながらコタツで歌番組を見ている。しかし、既に船を漕いでおり、もう少しで…と言うところだ。


「お嬢、もう我慢せずに寝ちゃいましょう!」


「であと30分だもん!」


「新年の挨拶なんて起きてからでいいんですよ。」


その言葉掛けの間もうつらうつらしていて、時々頭を振っている。


「ケイゴ君、私達は宴会場へ行ってカウントダウンしてくるから、2人はゆっくりカウントダウンしててね。」


「はい、ありがとうございます。」


「お嬢、そろそろカウントダウンですよ!起きれますか?」


ケイゴはミラを揺するが、一瞬目を開けてすぐ瞑ってしまう。仕方が無いので自分の肩にもたれかかってきたミラをその前にする。そして耳元で優しくカウントダウンする。


「お嬢、行きますよ?やっぱり今年もこうなりましたね。10.9.8.7.6.5.4.3.2.1ハッピーニューイヤー!」


ケイゴは小さくミラに口付けをする。ミラはそれを受け無意識にハムハムする。


「寝ててもそんな仕草で今年も俺を翻弄するんですね。」


「…スキ。」


ふとそんな声が聞こえるが、ミラが起きた様子はない。


「フフ、俺もですよ^_^」


ケイゴはそっとミラを抱き上げ部屋へ連れて行った。

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