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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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ケイゴの本当〜過去編2〜

昨日女から取った情報をみんなに共有する。


「なるほどな。黒幕はあの家だったか。」


「ケイゴは凄い情報をいつも掴んでくるな。」


「大したことありませんよ。」


「…情報が凄いのは本当にありがたいが…正直体を売る必要はねぇよ。ケイゴ。」


「!…気づいてたんですか…?」


「あぁ。俺等は前から気づいてたけど…最近はお嬢も気づいたっぽいんだ。」


「えっ!?」


トラさんや周りは気まずそうに伏目がちだ。


「お前、お嬢が好きなんだろ?だったら潮時だ。」


「…お嬢の事は別に…。」


ケイゴはチラッと親分を盗み見るが、親分は特に無反応で、ケイゴとトラの話を聞いている。つまり既に確信を持っていると言う事だ。


親分はトラに話せと目で伝える。


「お嬢の事を大切に思ってるのなら良い。その気持ちを大切にしてくれ。だからお嬢を悲しませたく無いなら、やめろ。お前なら他にも出来るだろ?」


「…。」


親分が柔らかい表情になる。


「ケイゴ、例えお前が小さい頃から性的な事で搾取されてきたとしても、そんな親達は既に潰した。だからお前の意思に反する事を強要する人間は、ここには居ない。言っただろ?お前は私の孫の様なもんだ。それは役に立つ立たないは関係無い。そこに居るだけでいいんだ。」


「…。」


その暖かな強い眼に、ある日のミラが重なる。



***ミラの両親が亡くなって親分に引き取られてきたすぐの頃




ミラを遊んでやっていると突然泣き出す。どうやらケイゴの体の痣や傷跡が見えたらしい。


「わー(大泣)」


「急にどうしたんですか!お嬢?」


「け、ケイゴ、が、痛い、だよー(大泣)」


「お、俺は何もしてません(゜o゜;;」


「ちがっ!傷跡(コレ)痛いだよー(泣)」


「あー見えちゃったんですね、すみません。泣かないで下さい。痛く無いですから。」


ケイゴは困った様に笑いミラの背中をさする。するとぐすんぐすんと泣いていたが少し落ち着く。


「でもお怪我した時は痛かったでしょ?悪い人は私がやっつけてあげるから、ちゃんと言ってね!今度は(・・・)守ってあげるから。」


その言葉はどこか強い後悔を孕んだ言葉の様に感じて胸が詰まる。


「人の嫌がる事はしちゃいけないんだよ!それがパパやママからの言いつけでも!だから、ちゃんと嫌って言って良いんだよ!」


いつの間にか泣き止んだミラは、強い眼差しで俺を見上げた。



***


ミラは知っていたのだろうか、俺が両親から言われて幼い頃から性的な搾取を受けていた事を。上手くいかなかったら蹴られ叩かれ、ネグレクトを受けていた事を。


両親を亡くして間もない小さな女の子に、こんな事を言われるくらい弱々しくなっていたのだろうか。


「ケイゴ?」


親分が心配そうに顔を覗く。


どうやら考え込んでいた様だ。


「す、すみません。分かりました。他の方法を考えます。」


「ああ、そうしてくれ。その方が安心だ。」


(あぁ、この人は本当にミラのお爺さんなんだなぁ。ミラと一緒で、いつも暖かさをくれる。)

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