忘れた頃に結果はついてくるものです。
「ねぇ、聞いて!私seven peaceの下着買っちゃった!フルオーダーで!」
「えっ!今ちょー話題になってるやつだよね。逆ハのCMの。」
「そうそう!この間その新ブランドお披露目ショーに招待されて行ってきたんだけど、可愛いのにちょっとエロくて一目惚れしちゃってた!即お父様にお願いしてフルオーダーの予約取って、急いで作らせて今日着てきたの!」
「えー!いいなぁ!」
「めっちゃ気分上がる!」
クラスの一軍女子マキ、ユイ、アコがそんな話で盛り上がっているのを、クラスの男子達はソワソワしながら聞いている。ミラとナオにも、その話は漏れ聞こえる。
「旬の話をするなとは言わないけどさぁ、下着の話を大声でしすきだわ…。」
ナオは呆れた様に言う。
「ま、まぁ確かにちょっと居心地悪いけどね(^◇^;)」
更に1軍は続ける。
「メイドが言ってたんだけど、駅にポスターも貼ってあるんだって。」
「へー。」
「顔は映って無いけどさぁ、あの女の子の体理想的だよね。」
「うん。スタイル良いのに胸やお尻は大き過ぎず小さすぎず、ギリギリ品のあるエロさみたいな。」
「分かる!ヘルシーなのに程よいみたいな!」
「それにあの男の子達の触り方も絶妙!下品さがない!体からは色気ダダ漏れなのに。絶対イケメンだと思う!」
「女慣れしてるよね。」
ミラはその話を聞いてすごく顔を赤らめる。それに気づいたナオはビックリする。
「ミラ!?どうしたの?真っ赤だよ!熱?保健室行こう!」
「だ、大丈夫!ちょっと。レストルーム!」
そう言って走って教室を出るミラが向かった先は、当然保健準備室だ。
突然走り込んできたミラにケイゴは驚くが、取り敢えず座らせる。
「一体どうしたんですか?連絡もなしに来るなんて。」
「だってー!」
ミラの赤い顔を見て怪訝な表情だ。ミラは恥ずかしすぎて体の事は言えなかったが、広告が話題だということを話す。
「良かったじゃないですか。俺らの夏休みが無駄にならなくて。凄く売り上げいいみたいですよ。既製品も売れてますけど、フルオーダーメイド部門は特に好調みたいで。」
「(//∇//)」
「CMや広告の感想も届いてますよ?モデルがいい体してるって。」
「!!」
「俺は仕事とは言え、ミラのあんな姿を他の男に見られるのは、凄く嫌で嫉妬してしまいましが、ミラにお仕置きもしたし今回は我慢しましょう。」
「(>人<////)」
(は、恥ずかしすぎて…もう…。)
「実はちょっと優越感もあるんです。」
「えっ?あ?何?」
すると急に妖艶な目で見てくる?
「この体に触れられるのは俺だけだっていうね。」
「…。」
ミラは呆けている。
「そうでしょ?」
「…」
「そうですよね?」
声を低くしたケイゴが詰め寄る。そして唇が軽く触れた。




