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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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かぼちゃ祭り9〜3人のデートを覗いてみよう〜

「いろんなブースがあるね!」


「えぇ、屋台は全部有名店ですから、何を食べても美味しいですよ。」


「うわー金かけてんなぁ…。」


仮装大会後に新しくメイクを九条さんにしてもらい、私達は食べ歩きに繰り出している。と言ってもランチが遅めだったから、お散歩しながらちょっとつまむ程度だけど。


「それにしても、ケイゴはその仮面で本当に良かったの?」


「これが良いんです。」




***遡る事30分前────



「折角だから、みんなで屋台に行って来たら?色んな屋台があって、凄く美味しそうだったよ!」


九条が言う。


「そうなんですね!行きたいです!」


「あーゆづきさんはフランケンシュタインで良いにしても、ケイゴ君がそのままで歩いてると人が集るかも…。ミラちゃんとの関係も、最近はまた忘れ去られてる感じだし。」


「あーそうですね、一応あんまり目立つのは…。」


「なら化けりゃ良いじゃん!ホレ、コレやる。」


ゆづきがバッグからある物を出してケイゴに手渡す。


「「「!!」」」


ミラ、ケイゴ、九条は目を丸くする。


「こ、コレ、鼻メガネ!!パーティーグッズ…。」


「あんたの顔目立つから、だいぶ印象変わるだろ。」


ゆづきは嫌がらせ半分、冗談半分に言う。


「ふっ!」


ミラは想像して吹き出してしまう。多分吹き出したのがミラじゃなかったら、命は無かっただろう…。ケイゴが物凄い顔で睨む。


「ふっ!ごめ!ハハ。だってケイゴが、鼻メガネ!ははは(笑)」


「……(睨)。」


ミラに釣られて2人も笑いそうになるが、目の前で殺人的な目をしているケイゴの手前、必死に堪える。が、肩は震えてしまう。


「絶対着けない。」


怒気を孕んでいる目でゆづきを睨む。ゆづきはあわててカバンを探り、白い仮面を出す。


「じゃぁやっぱりこっちで!」


調子良く鼻メガネを奪い仮面を渡す。ケイゴは不機嫌にそれを受け取ったのだった。



***


(あんなのつけられっかよ。)


「ふふ。ケイゴなら鼻メガネもカッコよくて着けこなせそうだけど(笑)」


「やめて下さい…。」


「でも仮面のお陰で2人とも馴染んでるね!」


「ミラも可愛いよ!」


ゆづきがウィンクする。


「あはは!ありがと!」


「ちょっとお嬢、もっとちゃんとマントして下さい!脚が出てますよ!」


ミラが羽織っている全身を隠すマントの裾を、ケイゴが抑える。コレはミニスカから脚が出過ぎているのを心配したケイゴが無理やりミラに巻き付けたものだ。膝が出た瞬間に注意される。もう3回目だ。


「はーい。」


「あんた嫉妬深過ぎない?」


「お前は自分の女が他の男からいやらしい目で見られても平気なのか!」


「いや、それは…許さない。」


「だろ。因みにお前がミラを見るのも許せない。」


「何でだよ!オレはミラを守る派だぞ!」


「お前は俺のミラの下着姿も見────」


「ちょっとー(//∇//)もぉ恥ずかしい!!アレは仕事だったんだからぁ!」


ミラは真っ赤になりながらマントで顔を隠している。


「そ、そうだ!ケイゴ、好きな物買って良いよ!いつも買ってもらってるから、偶には出させて?」


「お嬢こそ、欲しいものがあれば言って下さい。買いますから。」


「ダメよ!ケイゴ、将来の為にお金貯めてるんでしょ?普段から自分

にお金使わないってトラさんが言ってたよ!私ね、この間のインターンのお給料(時給1000円➕モデル手当➕特別手当←インターンがモデルをやった事で話題となり、売り上げ貢献した)が入ったら、今潤ってるの!」


「そんな事言ったら俺だってインターンしましたし…。」


ミラは頭から抜けているが、普段の家業➕カフェ経営➕先生業➕本社出勤➕モデル手当➕特別手当で、なんならミラよりもケイゴはかなり潤っている。


「オレだって仕事がたくさん入って来て収入上がったぞ!」


「2人とも取っときなよ。」


「そうだぞ、ゆづき。お前の仕事は流動的だから調子乗んなよ。」


「のってねぇーよ!」


(オレだってミラの為に何かしたいのに!)


「あっ!アレにしよっと!」


ミラが駆け出す。向かった先は揚げピザのお店。ニコニコしながらお店で注文している。


「みんなお疲れ様!」


「あっ!お嬢!」


「マルゲリータとテリチキとエビマヨ下さい。」


「はいよ!」


ミラはお財布を出す。


「お嬢、お代はいいっすよ。」


「だめ!ちゃんと払うよ!みんなの働きに対する対価なんだから^_^」


「お嬢…♡」


「あともうちょっと!宜しくね!」


ケイゴとゆづきは一部始終を少し離れた所から見守っていた。

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