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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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かぼちゃ祭り4〜ケイゴの受難〜

俺はハロウィンパーティーの主催の手伝いで、お嬢を置いて1人早く登校した。本来は大学部なのだから、その辺の運営の手伝いは良い。担当がマッチョコンテストなのも仕方が無い。だけど!!!


「絶対イヤです!」


「頼むよ亜月!」


「何で俺なんですか!」


「いい体してるだろ?プールの時とか、皆んな(高校時代のプール。男女別の授業のため男子)その腹筋に惚れ惚れしてたぞ。」


「コレはただ職務上勝手に鍛わっただけで(お嬢のボディガードや家業で重い荷物を運ぶため)、ビルドアップした訳ではありません。」


「筋肉の理由なんてどうでも良いんだよ!お前が出れば盛り上がる。頼む!」


執行部は必死である。しかし。


「それに上半身裸なのは納得出来ますが、何でこんなピチピチのビキニパンツを穿かなきゃいけないんですか!!!」


ケイゴの手には、先程先輩から渡されたドピンクのビキニパンツがある。まるで汚い物を持つかの様な手付きで、人差し指と親指でつまんでいる。


「いや、だってボディビルの大会だってピチピチパンツじゃん?」


「ボディビル大会じゃないでしょ!」


「でも…ほら!あのー、、、そう、えーっと、太ももの筋肉とかお尻の筋肉を見せたい人もいるかもしれないし!」


「今無理やり考えたでしょ!?そういう人だけ穿けば良いじゃないですか!」


「いや、それは公平さが…。」


「穿き物は審査対象じゃ無いでしょ。」


「そ、そうだな。えっと…ほ、ほら、お前のモッコリを女子(一部男子も)は見たいかもしれないだろ?」


「とんだお嬢様方ですね_:(´ཀ`」 ただのセクハラです。よって却下です。」


「そんなぁー!頼むよぉ。コレでお客さん来なかったら出資者に怒られるんだよぉー。学長とか、KAHO家とかぁー。」


「ならKAHO家である俺がちゃんと言いますから!今回の執行部の企画が悪かったから仕方ないって。」


「俺の就職に関わる様な事を言うなぁー!!」


「そもそも何でマッチョコンテストなんですか。」


「一部のビルドアップ男子が冗談で言ったのが広まって引くに引けなくて…。逆にそこまで広まるならお客さん集まるかと思って…。」


「…そんな思いつきでちゃんと練られて無い企画はKAHOでは通用しませんよ。」


「そんなこと言わないで助けてくれよー!」


「コレを穿くなら絶対に出ません。」


「………。」


「あー逆に執行部とか駆り出されてる全員が穿くなら、俺も涙を呑んで穿きましょう。」


「「「!!」」」


周りにいた執行部やお手伝いの学生が皆んなアタフタしだす。その様子にケイゴは勝った喜びは顔に出さず続ける。


「もしや、他人には強制しといて自分たちはダサいから嫌とか、言いませんよね?」


すごい笑顔だ。最近類を見ないほどの笑顔だった。さぁ、どうなる?マッチョコンテスト。

次回は「その頃のお嬢様」です。

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