かぼちゃ祭り2
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「ねぇミラ、新情報!」
「何?」
学校につくなりハイテンションのナオが声を掛けてくる。
「だから、新情報なんだってば!」
「そこは聞こえてだけど…何?」
「あのね、今年の大学部の出し物、マッチョコンテストなんだって!」
「・・・マッチョコンテスト?」
「そう!自分の体に自信がある人を募集して、競い合わせるんだって!」
ナオは目がキラキラしている。
(マッチョ好きなのかな?)
「私ゴリマッチョが好き!寧ろゴリラでもいい!」
「あーちょっと何言ってるか分かんないけど、つまりはマッチョが好きって事ですか?」
「うん!良い体してる人が好き❤︎」
「…へー。」
実はさっきからマッチョの話題がちらほら聞こえていて、女子生徒は色めき立っている。
(これのせいだったんだ…。世間的にはマッチョを愛でたいのね。)
ミラは常に男所帯で過ごしており、上半身半裸なんてのはザラな為特に何も思わない。勿論年頃になったミラに配慮し、裸を見せない様にしてはいるが、それでも見てしまう事はままある。
(みんないい身体してんだよねー。そんなに好きなら今度呼んであげようかな?)
「誰が応募するんだろうね?」
「うーん…あ!滝川は応募する?」
たまたま近くを通った滝川の腕をナオが引き止める。
「な、何?」
「マッチョコンテスト!」
「いや、俺別にマッチョじゃないんだけど…(^◇^;)」
「鍛えたら?まだゴリラに間に合う!」
「いや!間に合わないから!それにゴリラって何!?やだよーなるなら細マッチョがいい!」
「はぁー?分かってないわねー。世の女性はゴリゴリゴリマッチョを欲しているのよ。」
「えー!マジ?」
「ねぇ、ミラ?」
微笑ましい顔で2人を見ていたミラは急に振られてアワアワする。
「う?え?は?わ、私は細マッチョが好きです。」
「えー!」
「おー!」
ナオは驚き滝川は喜んでいる。
「ちょっ!なんで?なんでよー?」
ナオはミラの両肩に手を置き揺さぶる。
キーンコーンカーンコーン
チャイムと同時に先生が入ってきたため、ナオは「おかしい!」なんて首を捻りながら席に戻って行った。
***
ケイゴの部屋のローテーブルで勉強を教えてもらっているミラ。隣ではケイゴが自分の課題をやりつつ片手間に教えている。今はちょうど休憩中で、2人で紅茶を飲んでいる。
「あーマッチョコンテストですか?情報が早いですね。」
「もう高等部中に広まってるよ?」
「そうなんですか?まだ学園長先生の許可が降りて無いみたいですけど、そんなに広まってるなら許可せざるを得ないですね(^◇^;)外掘り埋まってますね。」
「ご令嬢達はゴリマッチョがお好みらしいわよ?」
「へー。」
「ナオなんか、ゴリラでいいとか言ってた(笑)」
「ゴリラって(^◇^;)」
「確かにいい筋肉してるからね。」
ケイゴはその言葉を聞いて急にミラを見つめる。その視線に気づいたミラが小首を傾げる。
「どうしたの?」
「お嬢もゴリラが好きなんですか?」
ケイゴはミラの両膝を挟んで腕を付き、何故かやたらと真剣な顔で近づいてくる。
「レ、レッサーパンダが好きです。」
ミラは気まずく顔を背けると、ケイゴは顎を掬って自分の方を向かせる。
「動物の話では無く、男の体の話です。」
ケイゴは目を細める。唇が触れ合いそうな距離にある顔。
(これは答えを間違えたらいけないやつだ(^◇^;))
「…。」
「何故黙ってるんですか?貴方の好みを言うだけですよ?簡単でしょ?」
(すごい悪い顔だ…。)
ミラは意を決してケイゴのTシャツを捲る。突然の行為にケイゴは目を丸くするが、されるがままだ。
「えーっと。この体です…。」
ミラは控えめにそう言ってケイゴの胸元に手を当てる。
「…貴方は時に大胆に人を驚かせる天才ですよね。そこが計算じゃ無くて天然なんだから心配になります。」
「?」
「俺以外にはしてはいけませんよ。」
「し、しないよ!」
「貴方は無意識に男を翻弄しますから、勘違い野郎が沢山いるんですよ。」
「何のこと?」
「…(本当に全然気づいて無いんだなぁ。)貴方は知らなくていい事です。」
「そこまで言っといて!」
「それよりも────」
ケイゴは半分捲られたTシャツを徐に脱ぐ。
「貴方は俺を堪能していいんですよ?」
ケイゴはミラの手を掴み流しめをしながらキスを降らせる。そして掴んだ手を自分の体に滑らせる。ミラはもう真っ赤で訳わからなくなっている。
(うー。もぉーあー、きゃーたすけてー(//∇//))




