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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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かぼちゃ祭り2

いつも応援ありがとうございます‼️

お暇ならごゆるりとお過ごしください!


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「ねぇミラ、新情報!」


「何?」


学校につくなりハイテンションのナオが声を掛けてくる。


「だから、新情報なんだってば!」


「そこは聞こえてだけど…何?」


「あのね、今年の大学部の出し物、マッチョコンテストなんだって!」


「・・・マッチョコンテスト?」


「そう!自分の体に自信がある人を募集して、競い合わせるんだって!」


ナオは目がキラキラしている。


(マッチョ好きなのかな?)


「私ゴリマッチョが好き!寧ろゴリラでもいい!」


「あーちょっと何言ってるか分かんないけど、つまりはマッチョが好きって事ですか?」


「うん!良い体してる人が好き❤︎」


「…へー。」


実はさっきからマッチョの話題がちらほら聞こえていて、女子生徒は色めき立っている。


(これのせいだったんだ…。世間的にはマッチョを愛でたいのね。)


ミラは常に男所帯で過ごしており、上半身半裸なんてのはザラな為特に何も思わない。勿論年頃になったミラに配慮し、裸を見せない様にしてはいるが、それでも見てしまう事はままある。


(みんないい身体してんだよねー。そんなに好きなら今度呼んであげようかな?)


「誰が応募するんだろうね?」


「うーん…あ!滝川は応募する?」


たまたま近くを通った滝川の腕をナオが引き止める。


「な、何?」


「マッチョコンテスト!」


「いや、俺別にマッチョじゃないんだけど…(^◇^;)」


「鍛えたら?まだゴリラに間に合う!」


「いや!間に合わないから!それにゴリラって何!?やだよーなるなら細マッチョがいい!」


「はぁー?分かってないわねー。世の女性はゴリゴリゴリマッチョを欲しているのよ。」


「えー!マジ?」


「ねぇ、ミラ?」


微笑ましい顔で2人を見ていたミラは急に振られてアワアワする。


「う?え?は?わ、私は細マッチョが好きです。」


「えー!」

「おー!」


ナオは驚き滝川は喜んでいる。


「ちょっ!なんで?なんでよー?」


ナオはミラの両肩に手を置き揺さぶる。



キーンコーンカーンコーン


チャイムと同時に先生が入ってきたため、ナオは「おかしい!」なんて首を捻りながら席に戻って行った。



***



ケイゴの部屋のローテーブルで勉強を教えてもらっているミラ。隣ではケイゴが自分の課題をやりつつ片手間に教えている。今はちょうど休憩中で、2人で紅茶を飲んでいる。



「あーマッチョコンテストですか?情報が早いですね。」


「もう高等部中に広まってるよ?」


「そうなんですか?まだ学園長先生の許可が降りて無いみたいですけど、そんなに広まってるなら許可せざるを得ないですね(^◇^;)外掘り埋まってますね。」


「ご令嬢達はゴリマッチョがお好みらしいわよ?」


「へー。」


「ナオなんか、ゴリラでいいとか言ってた(笑)」


「ゴリラって(^◇^;)」


「確かにいい筋肉してるからね。」


ケイゴはその言葉を聞いて急にミラを見つめる。その視線に気づいたミラが小首を傾げる。


「どうしたの?」


「お嬢もゴリラが好きなんですか?」


ケイゴはミラの両膝を挟んで腕を付き、何故かやたらと真剣な顔で近づいてくる。


「レ、レッサーパンダが好きです。」


ミラは気まずく顔を背けると、ケイゴは顎を掬って自分の方を向かせる。


「動物の話では無く、男の体の話です。」


ケイゴは目を細める。唇が触れ合いそうな距離にある顔。


(これは答えを間違えたらいけないやつだ(^◇^;))


「…。」


「何故黙ってるんですか?貴方の好みを言うだけですよ?簡単でしょ?」


(すごい悪い顔だ…。)


ミラは意を決してケイゴのTシャツを捲る。突然の行為にケイゴは目を丸くするが、されるがままだ。


「えーっと。この体です…。」


ミラは控えめにそう言ってケイゴの胸元に手を当てる。


「…貴方は時に大胆に人を驚かせる天才ですよね。そこが計算じゃ無くて天然なんだから心配になります。」


「?」


「俺以外にはしてはいけませんよ。」


「し、しないよ!」


「貴方は無意識に男を翻弄しますから、勘違い野郎が沢山いるんですよ。」


「何のこと?」


「…(本当に全然気づいて無いんだなぁ。)貴方は知らなくていい事です。」


「そこまで言っといて!」


「それよりも────」


ケイゴは半分捲られたTシャツを徐に脱ぐ。


「貴方は俺を堪能していいんですよ?」


ケイゴはミラの手を掴み流しめをしながらキスを降らせる。そして掴んだ手を自分の体に滑らせる。ミラはもう真っ赤で訳わからなくなっている。


(うー。もぉーあー、きゃーたすけてー(//∇//))

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