職員室での二人。
真綾が教育実習に来て、初日の授業後のお話。
真綾とケイゴの関係は?
真綾とケイゴ二人きり
「ケイゴ久しぶりね。」
「そうですね。でも公私混同はしないで下さい。」
「いいじゃない!今は二人きりだし、私たちあんな事した関係なんだし、ね!」
真綾が胸元を当ててくる。ケイゴはミラの周辺には愛想を振るが、真綾は別。愛想を振り撒く必要のない人種だ。
「過去の事です。もう別れていますから。」
「私は納得してないわ。あんな別れ方。」
「貴方が他の男と関係をもっていたんじゃないですか。俺だけと付き合う気は無かった。経験豊富な貴方からしたら、俺はつまらない男だったでしょう。」
「そんな事ない、最高だった!どんどん良くなっていって。だから、他とは別れようとしてたのよ?」
真綾はアノ夜を思い出し、うっとりとする。
「同時進行をする人に、嫌悪感しかありません。」
「その顔で全然遊んでないなんて思わないじゃない。」
「そうですか。俺は一人の人と付き合いたいんです。」
「ほんと?嬉しい!私今フリーなの!」
「俺は思っている人がいますから。」
「まさか、まだ親に決められた人と付き合ってる訳?」
「俺が選んだ方です。決められた訳ではありません。彼女も俺を愛してくれてますから。」
「でも女なんて、裏で何してるか分からないよー?女の嘘は見破られないって言うし。二股してるかもよ?」
「貴方と一緒にしないで下さい。」
真綾はあざとく口を尖らせる。
「私、まだケイゴを諦めてないから。」
「未練がましいですね。」
その言葉に不満気な真綾、悪い顔をしている。
「ねぇ、ケイゴの可愛い彼女がどうなってもいいの?」
ケイゴも応戦しキッと睨む。
「どう言う意味ですか?彼女に危害を加えるなら、手加減しませんよ。」
「やだぁー!!そんな怖い顔しないで!ケイゴ昔裏社会の人だって噂あったよね?それを知ったら彼女どう思うかな?アンタだけじゃなくて、もちろんその子にも世間の関心は向くんじゃない?」
「………。」
「一泊二日でいいの。最後の思い出を作らせて欲しいの。お願い。」
(こいつがミラの存在を知っているとは思えない。しかしもし俺の事を言いふらされたら、ミラにも波及する。)
「分かった。但し条件がある。」
次回は、ミラ⭐︎痴漢に合うの続きです。




