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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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インターン10

「あんた、いいのかよ。」


「何、急に?」


ケイゴは言葉を発したゆづきには目もくれず、ティーセットを片付けている。ミラは仕事をしに既に課へ戻った後だ。


「だからぁ────」


ケイゴは逡巡してから答える。


「俺らは恋人じゃ無い。」


「…は?だってさっき!嘘なのか!?」


「ああ、厳密に言うと…婚約者だ。」


「……いや、意味わかんねー。」


「将来結婚する約束をしていると言う意味だ。」


「ば!言葉の意味は分かっとるわ!そうじゃ無くて!」


「恋人だけでお前が引くと思わなかったから。」


「いや、何で恋人と言ったかを聞きたい訳じゃなくて。」


「いい。お前とは長い付き合いになりそうな気がするからな。」


「なんで…?」


「ただの勘だ。ミラに纏わりついてしつこそうだし。」


「何だと?」


「お前気づいてるだろ?ミラがKAHOの人間だって事。」


「───やっぱりそうなんだ。」


「ああ。」


「お嬢は隠してるつもりだから知ってる事は秘密な。」


「…他のやつは?誰にバレてるんだ?」


「お前が会えるレベルの人達は当然知らない。」


「亜月ケイゴには会ってるけど。」


「俺はお嬢の付き人だからな。お嬢の行くところに常にいる。」


「ストーカーかよ。」


「それに幸せを感じているのがミラと言う女だ。キモいならちょっかい掛けるな。」


「…悪いがこんなに女に興味を持ったのは初めてだ。」


「そうか。今までは男しか興味が無かったのか。個人の自由だし俺は気にしない。」


「な訳ーねーだろ!何なんだよ!イライラすんなぁー。」


「悪いがそろそろ帰れ。俺は忙しい。」


ケイゴはティーセット乗せたワゴンを押しながら出て行こうとする。


「ちょっと待て!いや、待って下さい!」


「何だよ?急に殊勝な。」


「ミラの近くにいるにはどうしたらいい?」


ケイゴはチラッとゆづきを見る。


「…さぁな。ずっとKAHOのモデルができる様にオーディション頑張れば?そしたら稀に会えるかもな。」


「稀!?」


ケイゴはゆっくりゆづきに対峙する。


「俺は優しく無いからな、他人に塩は送らない。だから自分で考えてミラに認知されるんだな。まぁミラは俺にゾッコンだし俺も譲らないから。」


その表情を見てケイゴの本気度を感じ取り、一瞬怯む。


「俺も諦めません。」


「…好きにしろ。」


ケイゴはそう言い残し出て行った。

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