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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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インターン2

ケイゴはカリカリと仕事をしているが、時々手を止める。今日からミラが同じ社内に居ると思うと、心配なような、嬉しいような変な気分になる。


企画課の仕事を手伝って貰う為に、スケットを総務に要請したが、やはりミラは来ず男の社員が来た時には、「そりゃそうか」と思いながらも落胆した。


手には経理担当に持っていかなければならない書類。


(これをダシに、ちょっと総務課を覗こう)


経理部は総務課の隣にあるので、ミラの様子を見てこようと思い立ち上がるケイゴ。


「ちょっと経理へ行って来ます。」


それを聞いてすかさず女性社員が上目遣いに髪を耳にかけながら声を掛ける。


「ケイゴ君忙しいんだから、私が行って行くよ。」


「いえ、自分で行ってきます。他にも経理へ持っていく物があれば、ついでに出してきますよ。」


「あ!じゃぁこれ頼む。」


「はい。」


女性社員は落胆する。


(あーぁ!折角アピールしてんのに残念…。)


そんな事は知らずにケイゴは経理部へ行く。





***



「こちら、お願いします。」


「ケイゴ君!夏休みに入ったんだね。隣(総務)にも可愛い子が来てたよ。」


「うちのクラスの生徒です。ちゃんと出来てるか心配で。」


「朝の打ち合わせ後からずっと社長面談で、居ないみたいだよ?」


「社長面談!?そんな予定は無かったはず…。」


「ふーん。もう大分方(2時間)経ってるね。なんかあったかな?」


「え!!」


ケイゴは心配になり、慌ててトラさんに連絡する。


『もしもしトラさん?社長面談って何ですか!?』


『社長と面談する事だよ?』


『知ってます。何かあったんですか?』


『いや、親分が嬉しくて足止めしてるだけだ。オレもそろそろ声を掛けようと思ってたところだ。流石にインターンを2時間面談はないよな…。』


トラさんは呆れ気味に言って電話を切る。その後解放されたミラは、あまりの面談の長さに大和達に心配されたのであった。




***




ケイゴ視点



ミラが社内にいる。ふとした瞬間にそれを思い出し、どうしているのか心配になる。経理への書類を口実にミラを見に行く事にする。いつもなら他の人に頼んでしまうが、今日は自分から他の人へも声を掛け、経理への用事が無いかを聞いた。


総務側から経理部へ態々向かい、部署内にミラを探すが見当たらない。


(おかしいなぁ。どっかいってる?)


経理部で書類を出しついでにミラの話をすると、社長面談に行ったと告げられる。


(親分!!!自分ばっかりミラを呼んで一緒にいようなんて!)


ケイゴはその権力を恨めしく思うのだった。


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