ケイゴと喧嘩3
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ユウのケータイが震える。
『はい、榊です。』
『マルタイが消えたと連絡が来た。今どこだ?』
『近くの公園です。気分転換に散歩をされております。暫くしたら戻るそうです。』
ユウが電話を切る。
「もう暫く時間が取れました。俺で良ければ付き合いますよ。」
ユウは優しく微笑み手を差し出す。ミラはパッと明るくなって手を取る。
***
「さーお嬢様!食べますよー!」
「おー!」
ユウが連れて来てくれたのは24時間やっているご飯屋さん。色んな会社のボディガードやガードマン、SPなど不規則な勤務形態の人がよく利用するお店だそうだ。
「わーいい匂い!」
「ビュッフェスタイルですから、好きな物を好きなだけ食べられますよ!!」
「わー!この唐揚げ美味しそう!こっちのピラフも!」
「お嬢様は朝から油物もいける方ですか!」
「うん、全く平気!!」
食べたい物を取って席に着く。
「「いただきます!」」
「ねぇ、ここにはよく来るの?」
「そうですね、ここで食べる事はあまり無くてテイクアウトやデリバリーが多いですけど、常連です。」
「うーーん!美味しいね!私もたまには来ようかな?」
「気に入ったなら是非!」
「うん!」
ユウに声をかける人が来た。
「お!ユウ来てたのか!」
「!!お疲れ様です!」
「お前、彼女連れかよー。」
「おはようございます^_^」
「お、おはよう。しかもメッチャ可愛いじゃん。お前やるな!」
「デートの邪魔しないで下さいよ。」
「そんな事言うな。ここいいだろ?」
「向こう空いてますよ。」
「うふふ。どうぞ。」
ウユは嫌がるがミラは快諾する。
「おぉ!彼女さんありがとう!メシ取ってくる!」
「良いんですか?」
「ご飯は人が多い方が楽しいよ?」
「そこでは無く、彼女とか言われてた事ですよ。」
「あっ!そうですよね!私みたいなのは嫌ですよね!すみません、訂正して来ます!」
ミラは慌てて立ち上がり誤解を時にいく。
(別に俺は何でもいいんだけど。)
ミラと先輩が戻ってくる。ミラは小鉢を持っている。
「はい。」
ミラがその小鉢をユウのトレーに置く。
「何ですか?」
「女将さんがデザートの試食を下さったの!」
「良いよなぁー。あんまり女の子が来ないからサービスだって。こんな大衆食堂、普通デートで来んだろ。」
ユウは何年も通っていて初めてのサービスに驚き厨房を見やる。するとパート?のおばちゃんと目が合い、サムズアップされる。
「(^◇^;)デートじゃ無いんだけどな…。」
「ちゃんと先輩さんの誤解は解いたから!」
「いくら付き合って無くても、女性はこんな所喜ばんと思うぞ?」
「ここしかやってなかったんですよ。」
「なら暫くベッドでイチャコラしたら良かったじゃん。」
「イチャコラはしません。一緒にいるのは仕事ですから。」
「え!?お前、こんな可愛らしいお嬢さんを捕まえて一緒にいるのは仕事だなんてよく言えるなぁ!傷つくだろ!」
「さっきから噛み合ってませんね。お嬢様、お伺いしますが何を伝えてくださったのでしょう?」
「私達は付き合ってません。護衛してもらってますと。」
すると先輩はユウの耳元で囁く。
「口実だろ?恥ずかしがるなよ。」
(この人は…。)
ユウはため息をつく。
「さて、食べますよ。」
***
ミラとユウはトボトボ歩いている。もうすぐお屋敷だ。
「勇気を出して帰りましょう!」
「…うん。」
「お嬢!」
大きな声に顔をあげる。見ると前方の遠い所からケイゴが起き抜けの格好で走ってくる。ミラは一瞬目を見開く。
「…。」
サッとユウの後ろに隠れてスーツをギュッと握る。その行動に驚いたのはユウとケイゴ。しかしケイゴはすぐにユウにイラついた視線を向ける。
「ケ、ケイゴ様。お嬢様は朝食に出られていただけです。怒らないで差し上げて下さい。」
ケイゴは尚も眉間にシワを寄せている。
「…予告も無く外出されたら皆んなが心配します。必ず行き先を告げてから出て下さい。」
「……。」
ミラは俯いている。
「昨日の事、やりすぎた俺がいけませんでした。すみませんでした。」
ケイゴはユウの背後を覗きながら言ったが、それを察してミラはユウの向きをかえケイゴから自分を見えなくする。
ミラに大人しく向きを変えられているユウを睨む。ユウは苦笑いしながらミラの腕を掴み自分の背後から出す。
「お嬢様、俺は敵に背後を取られたことがありません。そんな俺の背後を取れるお嬢様は、もう無敵です。だからケイゴ様とも向き合えるはずです。」
そう言って優しく笑う。ミラは一つ頷きゆっくりとケイゴを見上げる。
「私こそごめーー」
言いかけると強く抱きしめられる。
「心配しました。起こしに行ったらベッドは裳抜けの空、靴も無くなってて近所探しても居ないし!原因なんか俺しかないから…ホント心配しました…。」
最後の方は消えいりそうな程の弱々しい声だった。
「ごめん…私なんかを心配してくれてありがとう。」
「私なんかだなんて言わないで下さい!貴方は俺の唯一無二なんですから!」
ミラは抱きしめられながらこの熱を大切にしようと改めて思った。
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