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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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筋肉は裏切らない?

お待たせしました。


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「ミラ!お願い!代わって欲しいの!」


「無理でしょ!それにバレたら大変だよ!」


「ミラは怒られない様にするからお願い!ミラにしか頼めないの!」


「……分かった。いいよ。」


「ありがと❤︎」


***



「タミさん、ケイゴには内緒でお出掛けしたいの。」


「何かおありなんですか?」


「うん。親友の頼みだから。でも何しに行くかは言えない。」


「…。危ない事では無いですよね?」


「うん!それは(多分)大丈夫。」


「分かりました。協力させていただきます。」


ミラはシンプルなワンピースに着替えお化粧をする。滅多にしないお化粧をしたと言うことは、そういう場所へ行くということ。GPSや盗聴されない為に、スマホの電源を切る。切る前にケイゴには「切るね」とメールを入れておいた。そうすれば無駄に心配させないで済むからだ。



ミラはタクシーを拾う。


「峯花楼へお願いします。」




***



峯華楼は高層ビルの上層階に位置する、高級中華屋さん。こんな所でお見合いをするなんて、相手はかなりの資産家か本気でナオコと結婚したいのか。ミラはそんな方を騙す様な事をするのは嫌だったが、ナオコが嫌がっている事を代わりに伝えようと思った。


「松本様、お待ちしておりました。ご案内致します。」


「福島様、松本様がお見えです。」


「!ど、どうも。」


「こんにちは。」


ミラは婦女子の礼をする。福島と呼ばれた男は慣れない手つきでミラの手を取ってキスをする。キスをされたところが唾液でベタベタし、ミラは苦笑いする。


(普段こんな事あったかな?)


「あの、今日はお話があって参りました。」


「僕もあります!僕は体を鍛えるのが大好きで!ナオコさんの好みと合います!それに僕と結婚すれば松本家の事業も円滑になるでしょう!」


ピーカンの笑顔でにぃっと笑う福島。そして唐突に服を脱ぎ出す。


「え、あっ、ちょ!福島さん何を!」


「僕の自慢の大胸筋です!上腕二頭筋、上腕三頭筋も見て下さい!」


福島が色々ポーズを取っていると、外からから声がかかり食事が運ばれて来る。


「ありがとうございます!食べましょう、ナオコさん!」


どんどん運ばれてくる食事に、自分の話をずーっとして止まらない福島。ミラは誤解を解きたいと思いつつも、取り敢えずご飯を食べる事にする。


「あっ!コレ美味しい!」


ミラの大好きな小籠包だ。


「こっちのエビチリもうまいし麻婆豆腐もうまいですよ!」


取り分けてくれる福島。食べてみると…。


「カッラーイ!」


ミラは慌てて水を飲む。


「あ!辛いの嫌いでしたか!女の人は辛いの好きな人多いのに珍しいですねー!辛いのが苦手という事は猫舌ですねー!猫舌という事は暑いお湯も苦手ですね!あー次は温泉に行きたいなぁー!温泉と銭湯はどっちが好きですか?」


「え?ど、どっちでも?」


「僕はやっぱり温泉ですかねぇ!混浴なんてしてみたいなぁ!」


「温泉、気持ちよさそうですね。」


そこへ店員さんが外から声を掛けながら入ってくる。


「失礼します。杏仁豆腐とマンゴープリンでございます。」


「うーん!美味しい❤︎」


(食べてるナオコサン、カワイイなぁ。お見合い断ろうと思ったてけど、やっぱり進めてもらおう。)


「ちょっと電話掛けて来ます。」


「あ、はい。」


福島が退室して少しすると、外から声が掛かる。


「失礼します。」


「どうぞ。」


「本日はお越しいただきましてありがとうございます。料理長の李と申します。福島様、料理はいかがでしたでしょうか。」


「あっ、えーっと私は連れですので福島様は席を外しておりまして…。」


「左様でございますか。お料理はいかがでしたでしょうか。」


「とても美味しかったです。辛いものが苦手なので、そういったのもは食べられなかったのですが、小籠包や北京ダック、フカヒレも美味しかったです!マンゴープリンと杏仁豆腐も、香りがとても良く濃厚でした。また是非家族と来させていただきます!」


「気に入っていただけて嬉しいです。ありがとうございます。」


すると外から福島が帰ってくる。


「席を外してすみません。」


「あっ!料理長さんがご挨拶に来て下さいました。」


「美味しかったです。」


「はい。ありがとうございます。では失礼致します。」


料理長が出て行くや否や、福島が勢い良くミラを抱きしめる。ミラはビックリして固まってしまう。


「ナオコさん、決めました!僕は貴方と結婚します!喜んで下さい!!」

筋肉は裏切らない?

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