オリエンテーション明けの今日は?
野球部や野球部のマネージャーさんへの偏ったがみかたがあります。あくまでもこの世界での野球部やマネージャーの事で、実際とは異なると思います。ご了承ください。
不快に感じた方、申し訳ありません。広い心で許してください。
オリエンテーション開けの今日は、実力テスト。
すっかり足も良くなり、元気に登校している。
ホームルームの後ケイゴがすれ違い様に「がんばれ。」と応援してくれ、ホッコリしてテストに臨めた。
テストの後は部活見学会。
普段は授業後に行われる部活だか、今日は短縮授業のため、活動披露が終わったらそのまま部活であり、見学自由となっている。
これは、主に外部生に向けて行われるため、内部生は既に部活動へと行った者もいる。
「ミラは何部に入る?」
尚子が訊ねる。
「決まってないけど…。ナオは?」
「私は演劇部!ここの演劇強いんだよー。」
「へー。私は色々見てからにしようかなぁ。」
「ねぇ、華峯さん、聞こえちゃったんだけど、まだ部活決まってないんなら、野球部のマネージャーやらない?」
「どんな事するの?」
「バットとかボールを拭いたり、器具の準備から片付け、ドリンク配り、部室の掃除…」
「それってさぁ、ミラをパシリにするってこと⁉︎」
尚子は怒りながら言う。
「掃除とかそんなのは自分でやりなさいよ!甘えんじゃ無い。」
「いや…そう言うわけではなく…。」
滝川は尚子にタジタジである。
ふと視線を感じたミラがそちら側を見る。女子に囲まれているケイゴと目が合ったため急いで逸らした。何故なら、般若の形相だったからだ。
(何⁉︎何なの⁉︎コッワ)
「ちょっと考えさせて。」
すると、ケイゴが珍しく話しかけて来た。
「華峯さん、少しいいですか?提出物の事でお話があります。」
(何だろ?)
「はい。」
***
ケイゴは周りを警戒し、進路指導室へ連れて行く。この部屋の隣には進路指導準備室が併設しており、教育実習生が使う部屋となっている。つまり、その時期以外は使われていない。
「どう言う事ですか?お嬢。」
「どう言う事とは?」
ケイゴは、ミラを壁に追いやりながら聞いた。、
「さっきの、野球部のマネージャーの話です。」
「聞こえてたの?」
「聞いてたんです。」
「滝川君に誘われただけだよ。」
「やる気ですか?」
「うーん。必要としてくれるなら、やろうかなと思ってー」
ミラの言葉を最後まで待たず、被せて言う。
「ダメです‼️絶対ダメ。いいですか、野球部のマネージャーなんて、体のいい雑用です。お嬢がやる必要はありません。それに体育会系なんて、事ある毎にいやらしい事しか考えていません。そんな集団にお嬢を放り込む訳にはいきません!絶対許しません。」
「ちょっと酷い偏見じゃ無い?」
必死なケイゴに、ついつい苦笑いしてしまう。
「偏見…ですか。そうかもしれませんね。」
急にトーンと瞳の色が変わるケイゴ。
「ミラを他の男共に見せたく無い、俺の独占欲。」
左手は壁に付く。右手で一房髪をとってキスをする。
「貴方のココもココも、ココも俺だけのものです。」
そう言いながら、その手で頬や唇を触り、最後には胸元にキスをする。その色気のある表情にやられ、足の力が抜ける。腰が砕けるというやつだろうか。
ミラの体はすぐにケイゴが抱きとめ支える。
「貴方はエッチですから、すーぐこんな風に男に体を触らせてしまう。本当に困ったものです。」
耳元で囁く。
「帰ったらお仕置きですよ?私をこんなに嫉妬させたバツですから。」
ケイゴは再び妖艶に微笑んだ。代わりにミラはその美しい顔が見れず、ケイゴの胸に顔を沈めた。




