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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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過去編8〜ミラとケイゴ〜

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「ここのレストランでご飯を食べましょう。」


ケイゴが連れて来てくれたのは、アクアリウムの最上階にあるレストランだ。


「こんな素敵なレストランがあったんだね!全く知らなかった。」


「あまり知られていないですからね。」


それもそのはず。セレブ御用達というやつだ。このフロアは特別なエレベータしか停まらず、許可証が無いと来られないのだ。


「わぁ!全面水槽になってる!」


足元はさっき横から見ていた水槽がある。頭上にはアーチを描いた水槽で、水の動く模様が顔に映る。


「モーセになった気分!」


(色気のない感想だな 苦笑)


「…そう、ですね?どんな気持ちなんですか?」


「森羅万象を手中に収めた時の気持ちよ!」


「そ、そうですか…。喜んでもらえて良かったです。」


(イマイチ分からん感想だ。この人、たまに宇宙人だからな。)


「いらっしゃいませ、亜月様お待ちしておりました。席へご案内致します。」


「もしかして、予約取ってくれたの?」


ケイゴは答えずニッコリする。


(急遽決まったのに、いつの間に?)


そう思ったが、スマートな言動を問い詰めるのは無粋と教えられたので、ここは感謝しておくに留めた。


「ありがとね!」


「はい。」


ケイゴも笑顔で答えた。


席に座ってドリンクを注文すると、すぐにコース料理が運ばれてくる。どもれもすごく美味しくて、食べていてとても楽しかった。


「デザートをお持ちしました。」


それはピーチメルバだった。


「わー!桃だ❤︎」


「お嬢は本当に桃が好きですね。」


「ケイゴだって好きでしょ?」


「まぁ、好きですけど。」


(君が好きで、かわいい顔をするから好きになったんだよ。)


「そうでしょ?」なんて言いながらピーチメルバを食べようとしたミラだが、急に動きを止める。


「どうかされました?」


ミラは桃を口に入れてからスプーンを置き、テーブルの隅に置いてあるフラワーアレンジメントを凝視する。


「この飾りのフラワーアレンジメント、よく見るとミニ薔薇が、11本…。それにさっきからたまにキラキラしてて…。」


ミラはその花に手を伸ばす。よく見ると薔薇の真ん中に指輪が。ミラはそっと手に取る。


「ピンキーリング?何でこんなところに?」


ケイゴを見上げると優しく微笑んでいる。


「貸して下さい。着けてさしあげます。」


「あっ…。」


ケイゴはミラから指輪をそっと受け取ると、左手を取り小指へとはめる。


「か、かわいい!」


ミラは思わず顔を綻ばせる。


「11本の薔薇の意味はご存知ですか?」


「…数で意味が違うのは知ってるけど…11本は分からないわ。」


「そうですか。では調べて下さい…と言いたいところですが…お嬢が好きです。心から愛してます。」


「!?!?!?。」


ミラは驚きのあまり目を見開きパクパクしている。何かを言おうとしている様だが出てこない。ケイゴはクスクス笑いながら、ミラの口に「し〜」と人差し指を当てる。


「お嬢からの返事はyesしかありませんから。お嬢が俺を受け入れる気になるまで待ちます。でも覚悟して下さい。俺はお嬢を誘惑し続けますから。」


ミラは固まっている。


ケイゴはアイスをすくって、パクパクしている口に入れる。


「フフ。さぁ、食べたら帰りますよ。」


ミラは「はい…。」と心ここに在らずな感じで答え、ピーチメルバを頬張った。


「さぁ、行きましょうか。」


ケイゴはミラに手を差し伸ばす。ミラはその晴れやかで暖かな顔にポーッと見惚れてしまう。その様子にケイゴはフッと笑みを深めて手を取って歩き出す。


(良かった。まだ俺にもチャンスがあるんだ。)

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