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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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誕生会の準備3

短くてごめんなさい

「ねぇ、ケイゴはミラちゃんを避けているの?」


「は?紫苑何の話?」


「君体調いいんだろ?数日前から。」


「あぁ、そうだけど。」


「じゃあ、何でミラちゃんと会おうとしないの?」


「?してないけど?」


「?でも会って無いんだろ?」


(確かにミラに会えてないけど、わざと避けている訳では…。)


「あぁ、ミラが来ないし会いたく無いらしい。」


「何で?喧嘩でもした?」


「してない…が、もしかしたら今回の事で呆れられたのかも…。」


「何で?」


「部屋に来るメイド達が、ミラは俺に会いたく無いと言ってると教えてくれた。やっぱり過労で倒れる男は嫌いなんだろーな。」


ケイゴはため息をついている。


(うーん?ケイゴとミラちゃん、どうも話が食い違うなぁ…。)


「そんなはずないと思うけどなぁ?」


ケイゴは曖昧な笑みを返す。


「それより、パーティーの準備は進んでるか?」


「ああ、さすがミラちゃんだけあって、既に招待客リストは頭に入ってるし、マナーなダンスも、どこへ出しても恥ずかしくないレベルだよ。」


「そうか。それは素直に嬉しいな。」


ケイゴは自分の事以上によろこぶ。


「本当にミラちゃんが大切なんだね。」


「あぁ。」


ケイゴは窓の外を見ながら遠い目をしている。


「どうしたの?」


「…俺はミラの婚約者だ。でも俺とミラでは立場が違う。今みたいに会いに来てくれないだけで正直不安だ。ましてや会いたく無いと言ってるなんて…。」


「体調良くなったんだから、じっくり話し合いなよ。」


「…そうだな。今ミラは?」


「休憩時間だよ。」


「じゃあ行ってくる。」


「うん。」


(これですれ違いも無くなるな。)


ケイゴが廊下へ出ると、そこにいたメイドが話しかけて来る。


「亜月様、どうなさいましたか?」


「ん?ミラとお茶でもしようと思って。容易してくれる?」


「ミラ様は今お勉強のお時間です。」


「休憩中って聞いたけど?」


「ご自分で復習をされています。とても集中されていますので。」


「そうか。勉強熱心だな。ミラはコン詰めるところがあるから、時々休憩させないとオーバーヒートするんだよ。」


「ですが先程までご休憩なさっていたので、大丈夫かと。」


「…。暫く顔を見てなかったから、少しだけでも見たいんだ。」


「次のご休憩の時になさってはいかがでしょう?再開されて集中も上がってきているかもしれませんし。」


そこへ、ケイゴの部屋から紫苑が出て来る。


「君は何の権限があって、ケイゴがミラちゃんの部屋へ行くのを阻止しるんだ?」


「ご、ご主人様!!!滅相もございません!」


「そうか?さっきから聞いてえれば、どうしても行かせたく無い様に聞こたぞ。」


メイドの顔は真っ青で、小刻みに震えている。あの穏やかな紫苑から、冷気が流れる。


「そんな、そんな事はございません。出過ぎた真似を、申し訳ありません!」


必死に頭を下げる。



ガチャ


そこへ偶々ミラが廊下へ出て来て、異変に気付く。震えながら頭を下げているメイド、見たことのない冷気を漂わせている紫苑、ケイゴもイライラしている様だ。


「…何かあったんですか?」


ミラは恐る恐る尋ねる。


「ミラちゃん、今何してた?」


「へ?あー…遊んでました…すみません…。」


はっ!と気付いた顔をし、ミラはメイドの前へ行き頭を下げる。その行動に今度は紫苑とケイゴが目を丸くする。


「申し訳ありません!遊んでる暇なんて無いのに、遊んでしまいました。メイドさんを叱らないで下さい!パートナーを務めるには寸暇を惜しまなければならないのに。泊めていただいている分際で、本当に申し訳ありません!すぐレッスン再開して下さい!」


(私が休憩してたから、このメイドさんが怒られるなんて…。本当に申し訳ない!)


ミラは目を潤ませて訴える。


「ミラちゃん、何を勘違いしているか分からないけど、今君は休憩時間だ。寸暇を大切大切にする気持ちは素晴らしいよ。でも、休憩時間にしっかり休憩する事も大切だよ?」


「あの…でも…。1人でイケナイことしてても?しかも他人の家で!」


ミラの顔は真っ赤だが真剣な目で紫苑を見る。半分泣きそうだ。その様子に、ミラが何をしていたか紫苑は察して、赤面する。


すかさずケイゴが前に出てミラを抱きしめ紫苑の視線を遮る。


(デジャヴ?)


「お嬢!貴方は何て事を仰るんですか!!部屋失礼しますよ!」


ケイゴはミラを抱えて部屋に入る。


「紫苑、今の発言は忘れろ!あと、メイド達のこと頼む。」


「あ!あぁ。」


紫苑は咳払いをする。


「使用人を全員会議室に招集して。」


「…かしこまりました。」

次回はミラの爆弾発言の内容が明らかに!!

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