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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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絆される

なかなか更新出来なかったので、長めに投稿します!

「そろそろ交代してよ。オレだって交友を深めたいんたから。」


そんな時スマホが振動する。ケイゴから電話だ。


「家から電話が来たので、少し出て来ます。」


サーっとミラが席を外す。


「ミラちゃんのID、まだ教えてもらって無いのに。」


「お前も?エイタもまだだって。ミラちゃん、ニコニコしながら最低限の話に付き合う感じで、他の子みたいにあんまり積極的じゃ無いもんね。本当は彼氏いるのじゃ無いの?」


「あーだからさっき人数合わせだって言ってたのか。ユウリの得意分野じゃん!」


「人聞きの悪い事言うな!オレのことを好きになる子が、彼氏持ちが多いってだけで、オレから誘ったことは一度もねぇよ。」


「ふーん。」


暫くしてミラが帰って来る。


「おう、ミラちゃんお帰り。」


ユウリが話しかける。


「あの、そろそろお暇してもいいですか?」


ミラはユウリの耳元で囁く。


「なんか、近くまで迎えに来てくれてるみたいで。」


「そうなんだ。じゃぁ、送るよ。」


「いえ、いえ、コンビニも寄りたいし、他の子と楽しんで下さい。」


「21時だし危ないから!」


「でも…。」


「いいから!いいから!」


ユウリはミラをクルッと回し、出入り口へと促す。


大通りに面した道のコンビニに、ミラは入る。ユウリは外で待っていると言う。ミラはサッとコーヒーと水を買って外へ出る。


「お待たせしました!」


「ううん。早かったね。」


「はい。」


ミラは水を手渡す。


「えっ?」


「お酒を呑まれてましたよね?後で必要になるかと思って。本当は皆さんにと思ったんですけど、重くなっちゃうから。」


ミラはユウリに顔を近づけて言う。


「ユウリさんだけに。秘密ですよ?」


耳元で囁き離れるミラ。その笑顔はイタズラっ子の様だ。そこへ黒塗りの左ハンドルがスーっと来て止まる。車から長身のイケメンが降りる。ケイゴはユウリを一瞥し、ミラを自分の方に抱き寄せながら声を掛ける。


「ごめん、待たせた?」


「ううん。ごめんね、遊んでたのにお迎えに来てもらって。全然電車で帰ったのに。」


「もう遅いから。それに酔っ払いは危ないからね。」


ケイゴはユウリを再び見る。ミラは飲み会で鼻がバカになっているので感じなかったが、ユウリからはお酒の匂いがするのだろう。


「貴方は飲まされて無い様だな。」


「ずっとご飯食べてたよ。」


ケイゴはフッと笑うと、ユウリに視線を向ける。それに気づいたミラは紹介する。


「こちらはユウリさん。危ないからって、ここまで送ってくれたんだよ。」


「そうですか。ミラがお世話になりました。後はこちらで引き取りますので、会場へお戻り下さい。」


言葉は丁寧だが、声色や目付きは追い払う系のものだと、ユウリは気づく。


(マジで彼氏いたのか。しかも独占欲丸出し。しかもかっこよー。)


「じゃぁ、ミラちゃんまたね。」


「あっ!待って!」


ミラが駆け寄って行き、ユウリのポケットに何かをギュッと入れながら、耳元に顔を寄せて何か言っている。ケイゴはその仲良さげに一瞬イライラしてしまう。すぐに小走りで戻って来たが、この数分の様子で今日はお仕置きが必要と判断した。


ミラのエスコートをしてから車に乗り発進させると、早速ミラが話しかけてくる。


「ケイゴ、お仕事終わりなのにお迎えに来てくれてありがと!」


ミラはさっきコンビニで買った、ケイゴの好きなコーヒーを渡す。こう言う気遣いが出来るところが、ミラの人気のあるところだろう。こんな事で絆されてしまいそうだが、今日はちゃんと俺の機嫌を取ってもらわないといけない。


「さっきの男は誰ですか?」


「あー…何か、合コンなるものに参加する事になりまして…。」


「……。」


チラッと盗み見ると、明らかに機嫌が悪い。


「知らなかったの!」


「……。」


「…怒ってる?」


するとケイゴはものっ凄くステキな笑顔で答える。


「コーヒーありがとうございます。でもコンビニのプチギフトで、俺は誤魔化されませんよ?」


(うっわ。もう、すごくニッコニコ…。)


ミラは苦笑いする。


「合コンなるものは、楽しかったですか?」


「そうですね、なるものは美味しかったですね。」


「何が美味しかったんですか?男ですか?」


冷めた目でケイゴは言う。急に車を路肩に停めた。


(え?)


ケイゴは迫りながら獲物を見る様な目でミラを見る。ミラは目を泳がせながら後ろに体を引くが、ケイゴの腕が逃さないと言わんばかりに肩を抑えられる。


「スモークサーモンとキッシュです。」


「貴方が美味しく召し上がった分、俺にも味見させて下さい。」


真剣な顔がさらに迫ってくる。


「もうお腹の中ですよ。」


「まぁそう仰らず。」


ミラは目をぎゅっと閉じる。キスされるかと思ったが、ちょっとして顔が離れるとケイゴは何かを思案する様に「うーん。」と考え込んでいる。


「どうしたの?」


「おかしいんですよねー。」


「えっ、何が?」

続きは考え中。ケイゴは何を考えていたんだ?、

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