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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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2人の未来

お読みいただきありがとうございます(^^)

良ければお好きなバラードを聴きながらご一読下さい!

「ここが、こっち?いや、えっと…こっちかな?地図アプリって分かりにくいのよね…。自分の位置がクルクル回つちゃって。うーん。」


今日は例の埋め合わせの日。ケイゴ的には家で2人、えっちなお仕置きをしたかったのだが、ミラは朝から「ケイゴの真髄に迫った贈り物をする!」と息巻いていた為、大人しく着いてきたのだが…。




「地図見せて下さい。」


「ダメよ!今日は私が案内するんだから!どこに行くかは、着いてからのお楽しみって言ったでしょ!?」


「…どうしてそんな無謀な事するんですか…貴方は極度の方向音痴でしょ?地図どころかアプリで見てたって、数メートル歩いてから反対に自分の矢印が動いて気づくレベルじゃないですか!夜になりますよ!」


「うー、でも今日は私が案内するって決めたんだもん!!それに、言う程方向音痴じゃないもん!」


「俺は知ってますよ。6年生の時、4階の音楽室に行こうとしてたのに、すぐ前を歩いてる下級生が左に曲がったからそのまま釣られて図書室に着いた事!階が全く違うじゃないですか!」


「それは迷ったんじゃないもん。釣られただけだもん。」


「もー、意志の強い(強情な)お嬢様ですね。」


そう言ってケイゴはため息を吐く。


可愛い我儘お嬢様は、まだ道が定まらずスマホを両手に数歩進んではクルクル回り、矢印の進む向きを確認してしている。


(まぁ、ミラが見つからなくて気が気じゃないよりいいか。)


ケイゴはミラを穏やかに眺める。彼女に対してだけはかなり寛容だ。


「ミラ、ちょっと休憩しませんか?あっちの通りのケーキ屋さんが美味しいと有名ですよ。甘いものを補給したら、頭の回転も良くなるかもしれませんよ。」


「うん!」


ケイゴは何気にゴールへの誘導に成功する。実はミラは数日前からおすすめデートスポットを周りに聞きまくっており、その報告をケイゴは頼んでもないのに受けていた。


「あっ、ここって!ケイゴぉー私がケイゴを連れてきたかった所、ここだ!良かった。たどり着けたよー♪やっぱりこっちで合ってたんだ!」


「そうだったんですね!さすがミラですね。」


ケイゴは何も無かったかの様にミラを褒める。


「だから言ったじゃん!方向音痴じゃ無いって!」


ケイゴは無言で笑顔を深める。


「いらっしゃいませ。」


「こんにちは。予約したハナミネです。」


「お待ちしておりました。こちらへどうぞ。」


上の階へと案内される2人。ミラはワクワクした顔であるが、ケイゴは不思議そう。


「ミラ様はこちらへ、ケイゴ様はそちらへどうぞ。」


「じゃぁ、また後でね!」


「え???はぁ…。」


2人はそれぞれ違う部屋へ案内される。


その部屋でケイゴは白いタキシードを着させられる。


(なにこれ?何で白いタキシードなの?)


「こちらにお立ち下さい。」


「はぁ、何が始まるんですか?彼女は?」


カフェの人はニコニコしているのみ。そこへ、白いドレスを着た女性が現れる。ケイゴは息を呑む。


「えっ、えっ、あ…。」


「ケイゴ!」


そこにはウェディングドレスを着てベールをした美しいミラが居た。


「ケイゴ、見過ぎ(//∇//)恥ずかしい…。」


「え、あ、すみません。その…。」


「お二人様、チャペルへお進み下さい。」


「ケイゴ、行こ?」


チャペルの扉がゆっくり開き、生演奏が始まる。光が揺らめき、足元にはダイヤモンドの中に白いバラがちらばめられたバージンロード。


ミラはケイゴにエスコートされながら、2人でバージンロードを歩んだ。


「私カホウ ミラは、永遠にケイゴを愛することを誓います。例えどんな事があっても、ケイゴの手を放さないと誓います。」


ケイゴはミラを見つめたまま黙っている。


「ケイゴも誓ってくれる?」


その言葉にフッと笑った。


「私亜月ケイゴは、人生全てを賭けてミラを護り愛すると違います。」


ミラも笑顔を深める。そしてケイゴはミラをそっと抱きしめ、口付けをする。


「私の全てはケイゴのものだよ。まだまだ学生だし、本当に結婚するのはもう少し待たせるけど、私はケイゴと結婚したいと思っています。」


「何でプロポーズを貴方からしちゃうんですか(//∇//)」


ケイゴは照れくさそうにはにかむ。


「だって我慢出来なったから。今回の事ですごく心配掛けて、傷つけちゃったから、ちゃんと伝えたくて。伝わった?」


「はい、充分に。」


「良かった!!大好きだよ。」

2人だけの細やかな結婚式。バラードを聴きながら物語を考えました。

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