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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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オリエンテーション三日目のケイゴは?

実際の教育機関での教師のルールなどは分かりませんので、この世界、この国の制度は文の通りです。

ケイゴは本来大学4年生であり、教員免許は持っていない。外部講師のような扱いとなっている。


私立のため人選は自由。ケイゴも高等部から桜華学園に通っていること、学園の理事長が親分と旧知の仲ということで融通が利いた。


ケイゴは3年生の内に単位はほぼ取得しているため、今年は少しのスクーリングと卒論の提出を残すばかりである。


そんな今日はスクーリングの日。


午前中は高等部で仕事をし、中抜けで大学部へ来た。


「よぉケイゴ!久しぶりー。もうお前が来ないから、毎日つまんねーんだぞぉー。」


高等部から一緒の新が話しかけてくる。


「お前が単位取っとかないからだろ。それに俺は毎日学園内にいるぞ。」


「俺も就職 桜華にしといたら、今頃はJKと宜しくやってたのにー。」


「ここにも犯罪者予備軍がいたか。」


「なんだよー。」


「内部就職はテストエグいぞ。」


「そう言うウワサだね。でも3年でお前が受かったなら、俺も行けるかなぁーって。」


「やる気次第だな。」


「ふーん。で、どうよ?高等部は。」


「まだ授業あんまり入ってないから分からないな。」


「まぁ、お前なら何とかなるか。」


そんな話をしていると後ろから声を掛けられる。


「もしかしてケイゴくん?やったぁー!会いたかったよ♡」


高校時代、ケイゴ達と同じクラスで一軍女子だった桃子と、その取り巻きに声を掛けられる。


「あー、ももちゃん♡♡♡会えて嬉しいよ!なぁ!」


(嬉しいのはお前だけだろ。)


ケイゴは冷めている。いつもの微笑み(ポーカーフェイス)では無く、クールな表情をしている。

ミラの周囲じゃない為、愛想良くする理由が無いからだ。


桃子にとってケイゴは、いつもそんな感じでクールなので、気にせず話し続ける。


「山路くんもこんにちは!二人が揃ってるの久しぶりに見るね。ねぇ、せっかく会ったんだし、今日飲みに行かない?」


「行くよ!なぁ、ケイゴ?」


「俺は行かない。」


「何だよノリ悪いなぁー。」


「卒論進んでないし。」


「まだ掲出期限まで時間あるじゃない。ね?お願い!」


桃子はケイゴの手を勝手に手を握った。ケイゴは表情を替え時にスーッと手を抜く。


「行こうぜ!良いだろ?」


(お前らと過ごすくらいなら、ミラと過ごすわ。)


「彼女と約束あるから。」


「え…。」


全員がポカンとなって、沈黙する。


「えっ?お前彼女出来たの?マジで⁉︎」


新が耳元で聞いてくる。ケイゴは思わず眉を寄せる。


「何か問題でも?」


「もしかして俺のJKかー!」


「お前のじゃないだろう。」


二人の漫才など桃子の耳に入らない。


「本当に彼女出来たの?誰?私の知ってる人?」


桃子は目を見開き、詰問口調で聞いてくる。


「わざわざ答える義務ある?」


冷たく言い放つ。


「おい、冷たすぎで桃ちゃんがかわいそうだろ!」


「知らん。時間だし俺は行く。」


冷たく言い放ち、ケイゴは去って行った。


「ごめんな!でも俺は飲み会行くよ!」


「チッ。ウザ。」


舌打ちしながら桃子達も去って行く。


「結局ケイゴかよ。あんな冷たいやつのどこが良いんだよ。…そう言えば彼女って誰だろう。」


***


スクーリング後高等部へ戻ると、事件が起きていた。


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