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私はジミに目立たず平和な学園祭活を送りたいのです‼️

「………ねぇ、脱いでくれる?」



「うん?」



「だから、脱いでくれる?」



(………?)


「お嬢が望むなら、何なりと。」


そう言って、ケイゴはシャツのボタンを外した。はだけたシャツの間から見えるのは、インナー越しでも分かる鍛えられたカラダだった。



こんな事になったのは、絶対私のせいじゃ無いからー!





******



「行ってらっしゃいませ、お嬢。」


優しい笑顔の中に怪しい色気を放つ瞳で、ケイゴは言った。


見た目はオトナで洗練されてる。柔らかい物腰、丁寧な言葉、誰にでも優しく文武両道。


いや、運動はまずまず。と言っても、体術は結構強い。まぁ、だいぶ完璧に見える嫌味なやつ。面倒見の良いケイゴを兄の様に慕っている。


「何で今日はスーツなの?」


「大事な用事があるのですよ。あっ、お嬢はスーツ好きでしたよね。好きなだけ見てもいいんですよ。」


ケイゴは目を細め顔を近づける。その手はミラの顎を掬う。さながらキスでもするのかと勘違いしてしまいそうな距離で見つめ合う。


(また、あの瞳をしてる。私を揶揄ってる瞳。)


怒りたくても怒れないのを分かってやっているその瞳は、何処かイタズラっぽくもあり、獲物を狙うヘビの様でもある。ミラは紅くなりながら、顔を背ける。


ケイゴの手はすぐに外れた。その真っ赤に染まった顔を見て、満足そうに小さくククッと笑っている。ミラは佇まいを直し、慌てて言う。


「行ってきます!」


その頬っぺたは、さっきよりも紅く感じられた。


行ってらっしゃいませ、お嬢。」


優しい笑顔の中に怪しい光を放つ瞳で、ケイゴは言った。





***




出会いは、もう10年以上前。


ある日両親が事故で亡くなった。


引き取ってくれたのは、初めて会った祖父母。


真っ黒なセダンから出てきたダンディなおじ様は、


普通の優しいおじいちゃんだった‥と思ったが、


少し毛色の違う家業をしていたらしい。


でも、私を普通の家庭の子として育ててくれた。


そこに居たのが、いくつか年上のケイゴだった。


彼は子供らしさが無い、光を失った子だった。


それでも私には優しく、一緒に遊んでくれた。


いつしか瞳には光が戻り、眩しい笑顔の男の子になっていた。



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