食欲不振
名もなき英雄
私の妹はそう呼ばれていた
アルビノといって、生まれつき白い髪の毛だった
私しか知らない事
今では桃色髪の英雄とも呼ばれている
私も世界を救えるような存在になりたいと、
頑張った
でも、正義について考えても、何が正解か分からなかった
ある時、学校のやり方に納得がいかず、刃向かった
「お前は可哀想なやつだな、勉強もできない、妹とは大違いだね」「多分、いつか世界救えるんだろうね(笑)」
私はあまり覚えていないけど、ブチ切れられた後、こんなこと言われたのは覚えている。
私はもう言い返す気力も無くなった。
私はそれから教室を追い出され、戻ってきた時、誰もが私の顔を見て冷たい視線を送った。
文章で書くとこんな感じだけど、あの時、私は
一生残る傷を負った
その先生は結構面白くて、信頼されている人のように思えた
でも時々、軽蔑したり、平気で人の人生を否定するような発言をしていた。正義感のある人間ほど耐えられないのはわかるだろう。その正義感は優しさからくるものだと私は思っていた
だから、優しい人間ほど、損するんだな、と泣きながら思ったんだ
その後、必死に勉強したが、何もできなかった
もう、外に出ることも恥ずかしくなった
親に一人暮らししたいと頼んだ
でも認められなかった
つまり勉強して、また、成就するまで、それを止めることはできない
私は始めは勉強にのめり込んでやった
でも、ある日、憧れてしまった
今までそんなことはなかったのに
私は、ちょっとでも、人生経験を積もうと、有名な人狼大会に応募した、ちょっと過激な演出もある大会
なんと、受かったのだ
いきなり全国放送に出ることになった、私は圧倒的に負けた
私はもう恥ずかし過ぎて、もう、何もできなくなった
そして、無理やりにでも、やる気を出そうと、音楽を聴いて気を紛らわせたり、色々試した
もう寝れなくなったし、何も食べられなくなった
にんにくを食べると食欲が沸く
なので毎日にんにくと、卵を5個ほど飲み込んだ
そんな生活を続けてるうちにまたあの時が来た
また、何もできなかった
もう、社会が怖い、そんなこんなで、引きこもりになった
それから10年、もう恥ずかしさとかは忘れたけど、
習慣化された、引きこもり生活
この平和な日々をずっと続けたい
そんなある日、私に招待状が届いた、
本当の人狼ゲーム
と言う内容だ
私は藁にもすがる思いで、家を飛び出した
そして死んだ
はずだった
しかし、おそらく誰かに憑依でもしたんだろう
別な人間の記憶がある
復讐者と言うのは実に自分に合ってる