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道楽草  作者: 十三岡繁
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二大イベント

 人生でもっとも大きなイベントは誕生と死だと思っている。しかし誕生の方はよく覚えていないし、自我もあるんだかないんだか分からない状況だったと思うので、人生で自分が意識できる最大のイベントは死という事になると思う。


 果たしてその時何を思って、何が起こるのか起きないのか?考えるだけでワクワクしてしまうが、チャンスは人生一回きりなので、自分でことさらその時期を早くしたいとは思わない。食事の時好きなおかずは最後の方にとっておく性質である。


 この死というイベントは、性別はもちろんの事、権力や財力にも関係なく、すべからく全ての人に公平に訪れてくれる。望んでも望まなくても逃れるすべはない。逃れるすべがないのだから、これを楽しまない手はない。個人的には人生最後に訪れるボーナスみたいなものだと感じている。


 しかし最大の懸念事項は、頭がぼけてしまう事である。ぼけてしまうとこの人生最大のイベントを、最大限享受することが難しくなってしまうような気がする。


 権力闘争や経済競争に興じて、脳を若く保っている人も見かけるが、疲れそうなのでそれは遠慮しておきたい。死の直前まで仕事にまい進している人も尊敬はするが、どうしても能力は衰えてしまうし、しがみつくと他者に迷惑をかけることにもなりかねない。


 なので老後はなるべくボケないように、こうやって色々と何かを書いていきたいなと思う今日この頃である。


※この文は他者の死を貶めるものではなく、あくまで自分の死という物に対するイメージです。

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