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道楽草  作者: 十三岡繁
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電気鉄道

 NHKの朝ドラを見ていたら、玉川電気鉄道開業が出てきました。時代はまだ明治です。明治時代には既に電気で動く鉄道があったという事は、なんとなく感覚的に違和感があります。海外で電気鉄道が実用化されてから比較的早い時期に日本にも導入されどんどんと広がっていったようです。


 一方金田一耕助シリーズの映画では、舞台は昭和なのに蒸気機関車が走っているイメージです。未だにディーゼル機関車は活躍しているので、矛盾はないと思うんですが違和感です。電気鉄道の場合電力供給の為のインフラ整備に費用が掛かるので、僻地や長距離移動、本数が少ないなど状況によっては必ずしもベストにはならないんでしょうね。


 今度東京都では、戸建て住宅新築の際にはソーラーパネルの設置が義務化されるそうです。ご存知の通りソーラーパネルの発電量は天候に左右させるので供給量は安定しません。いくらメガソーラーができようとも、蓄電する方法が確立しない限りは、予備電源として火力発電の設備なんかは減らすことはできません。同じ理由で戸建て住宅も蓄電設備を設けない限りは大した役には立ちません。


 しかし現在の蓄電技術では蓄電装置の寿命も短ければコストもかさみます。設置数が増える事で量産効果は見込めますが、それでも一住戸当たり建設時コストは200~300万円はアップするでしょう。そうして蓄電設備は数年ごとに更新が必要になりますよね?耐用年数で割ると年間の本当の維持コストは数十万円になるんじゃないでしょうか?


 それでも地球温暖化防止のために余計にお金を払ってでも、住宅での消費電力は自分で賄おうという心意気は理解できます。問題はちゃんとコストバランスや意味を人々が理解しているかどうかじゃないかと思います。テレビで戸建てのソーラーの話が出ると、電気代が助かりますみたいな紹介のされ方をしていますが、金銭的な優位性はなくて、更に設備の不具合などのリスクもあるという事を理解したうえで是非を判断して欲しいものです。マスコミもそのあたりをキチンと報道して欲しいです。スポンサーや政府の方針との絡みはあるんだと思いますが、なんとか事務所みたいな忖度はしないで欲しいものです。


 戸建て住宅分の電力負担が少なくなる分、電力会社の設備維持コストが下がって、各家庭の電気代が下がって、結局全体としてはプラスになるという試算ができるのであればそれでもいいです。ちゃんと試算結果を示したうえで、個々の判断に委ねて欲しいです。あ、条例化したら個々の判断は関係ないですね。強制です。


 因みに個人チェキには自然エネルギーで一番発電に向いているのは潮力だと思っています。風力も出力が安定しません。潮力は月がある限りは確実に出力の予想が立てられるからです。幸いにして日本は海に囲まれています。

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