御自作天満宮
我が登山チームの長い夏休みが明けました。久々の山行は足慣らしという事で、近場の超低山『天拝山』に登ってきました。お年寄りが散歩がてらに登る近所の裏山的な気配もありますが、そこにくじゅうに行くのと同じ容量のザックで登ります。すれ違う人々は一体どこに行くんだろうと驚いていたことと思います。
超低山なので普通に登れば、一時間もかからずに山頂についてしまいます。大きなザックの中身は殆どが調理道具ですが、あまりに早く登り切ってしまうとお腹が空いていないのに、昼食をとることになってしまいます。それであちこちに寄り道しながらゆっくりと登ります。
まず登り口近辺で色々と見て回ります。登山口の横には武蔵寺というお寺さんがあるんですが、あとで調べたら飛鳥時代建立の九州最古の寺なんだそうです。今昔物語にもその名前が出てくるんだそうです。全然ノーマークでしたがさらっと凄いものがあったもんです。
天拝山自体が大宰府に左遷された菅原道真公が天を拝みながら、自身の無実を訴えたというところからその名がついているらしいですが、改めて考えるとこれもまたすごい話です。そうして武蔵寺を出ると、今度は『御自作天満宮』という冗談のような名前の神社がありました。『御手洗』と書いて『みたらい』みたいな話かなと思ったら、ほんとうに『ごじさくてんまんぐう』と読むんだそうです。
なんかDIYの総本山みたいだねなんて事をな話しながら由来の看板を読むと、菅原道真公が自身の像をここで御自作されたことに由来するそうで、これまたビックリです。
天拝山山頂にも神社があります。御自作天満宮の上宮かと思えば、天拝神社という名前の様です。登った道の向こう側へ下っていくと、荒穂神社というのがあって、どうもそちらの方が参道としてはメインの様です。この荒穂神社も歴史は古く、佐賀県の基山にあった荒穂神社を源流に持つらしいですが良く分かりません^;。
人里に近い低山は、かなりのところが昔から信仰の対象になっていて、史跡や遺跡がゴロゴロしています。昔は東京でもそうだったのかもしれませんが、これらを見つけてまわるのが、人口密度の低い地方都市ならではの低山登山の楽しみですね。
あ、そこまで時代を遡ると東京は九州よりも更にド田舎だったかも^^




