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道楽草  作者: 十三岡繁
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植物は動かない

 植物と言えば、自由には動けないイメージですよね。動けるからこその動物なわけですし…。ミドリムシなんていう光合成するのに動き回る例外的なヤツも居ますが、あくまで例外です。


 なので高校生の時でしょうか?シダ類の精子が、生殖時には動き回ると授業で習って驚きました。それだと動物と一緒ですよね。動物だった生殖細胞が受精すると動物ではなくなる。なんとも不思議な話です。


 先日、朝のドラマでイチョウの精子も同様に動くという話を聞いて思い出しました。動物と植物はどちらが優れているという話でもないです。原始の海において最初に誕生した生命体はバクテリアのようなものだと思いますが、そこまで戻ると動物とも植物とも言えない存在です。ただ大きくひとくくりで言うなら生物です。


 単細胞生物というくくりにしても、更に動物と植物を分けることができます。そうすると、植物と動物は光合成をするかしないかで分けるべきなんでしょうか?しかし植物の葉緑素を体内に取り込むことで、光合成をする動物というのも存在します。


 動物の持つ『見る』という機能は遺伝子的には植物由来だという説があります。ウィルスを介して、植物と動物の間に遺伝子の交換が起こったという話です。同様の事が将来またおこらないとも限りません。いや、もっと積極的に人為的な遺伝子組み換えで、人間が光合成できるようになるかもしれません。


 そうしたらいよいよ動物と植物の線引きはどうするんでしょうね?段々とファンタジーの世界に近づいていくような気がします。フランスの有名なSF小説家ジュール・ヴェルヌの言葉を思い出します。


「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」


 人間だけでなく、家畜も飼料が不要になって光合成で成長するようになる…その時ベジタリアンと呼ばれる人たちはどうするんでしょうね?


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