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道楽草  作者: 十三岡繁
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コーヒー豆を挽きながら

 個人的にはコーヒーは食後かなと思ってます。レストランで食事をするときに、コーヒーを頼むと、食事の前にするか後にするか、食事中にするかの三択を聞かれます。


 一見時間を三つに分けただけの様に思えますが、食事時間は限定されているのに対して、食前と食後はもう片方の端が定義されていません。食事をする100年前も食前ですし、食事の終わった後一万年後も食後です。


 宇宙は生まれてから138億年経ったとして、人類が宇宙というものを意識できるようになってから何年ぐらい経ったんでしょうか?そうして文明はあと何年存続することができるのでしょうか?


 仮に文明の寿命を1万年とすると10000/13800000000=1/1380000…


 良く分からないので1年=365日をかけてやると1/3780…


 更に1日=24時間をかけると1/157…


 1時間=60分をかけると1/2.6


 だいぶ見えてきました。1/2.6分なら秒で言うと23秒くらいですね。

宇宙誕生から1年間経ったとすると、この1万年は12月31日の午後11時59分37秒から年明けまでです。


 何か今年は色々あったなーと振り返るのは、大晦日でももうちょっと前のような気がします。カウントダウンに備えて、トイレに行って用を足そうにも間に合わないですね。いやギリ間に合うか?


 実際のレストランでは、食前と言えば注文してから食事が出てくるまでの時間で、食後と言えば食事が終わって、長居して気まずくならないぐらいの時間です。人によっては食事中の時間が一番長いかもしれません。主体を食事と捉えればそうなります。


 人類の歴史も、人類側から見ると長いんでしょうね。それが全てともいえます。

 

 人の一生も自分を主体と考えると同じでしょう。でも先ほどの考え方だと100年は0.23秒なので、宇宙と比較すると本当に一瞬です。この短さで自殺するとかはちょっと待った方がいいと思います。勿体ないです。

 

 人間の存在の小ささは、よく宇宙の大きさと比べたりしますが、更に時間の概念も加えて考えるともう鼻くそにすらなりません。むかつくあいつも、羨ましくてしょうがない大金持ちのあの人もみんな同じです。


 コーヒー豆を挽きながら、そんな事を考えた平和な日曜日の朝です。

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