異次元のIT音痴対策
今朝年金を納付しに銀行に行ってきました。社会的には自営業者になるので国民年金を毎年手動で納めています。
最近は銀行の窓口に行く機会も減ったんですが、久々に行ったら書類の記入を自動化する狙いなんでしょう。テーブルの上にタッチパネル端末とプリンターが置いてありました。
はっきり言って今まで通り手で書いた方が早かったです。しかもタッチパネルで入力まではいいとしても、それを一旦プリンターで印刷して窓口に持っていくとか…。
IT技術を使った省力化という事なのかもしれませんが、ITの意味をはき違えているような気がします。
以前某メーカーのHPでカタログ請求フォームがあったので、必要項目を入力してから送付ボタンを探しましたがどこにもありません。印刷ボタンはあります。よく見るとこれを印刷してFAXしてくださいと書いてありました。これには流石に心臓がドキドキしました。
今の日本は空白の30年と呼ばれていますが、このままいくととても30年では済まないでしょうね…。今の若い人はデジタルネイティブと呼ばれている通り、小さいころから常にIT技術に触れていたからか、ツール等々は驚くほど上手く使いこなしています。しかし意外な事にパソコンのハードなんかには疎くて、システム系の話も結構苦手だったりします。
全国的なIT技術者の底上げとして、最近妄想しているのがIT大学構想です。自治医大の様に、一定の地方勤務を条件に学費が無償なIT技術系の大学を作ったらどうだろうかというものです。奨学金の返済に困っている若者も多いと聞きます。
過疎化する地方がある一方で、逆に移住対象になって活性化している地域もあります。それぞれの地方にはそれぞれの素晴らしさがあって、特にそれは自然や環境についての部分が大きいとは思います。ただそれでも地域によって格差ができてしまっているのは、IT網の整備状況も大きいのかなと思います。
年金の支払いを終えて銀行の外に出ると、統一地方選挙に立候補している人の選挙カーが、ひたすらに名前だけを連呼して目の前を通り過ぎて行きました。