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道楽草  作者: 十三岡繁
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分割

 みんながみんな同じ方向を見ていたら面白くないような気がします。多様性がどうとか社会的強度がどうとかそう言う難しい話では無くて、ただシンプルにそう思います。

 

 分かりやすいところで言うと、人間には男と女がいますよね。永遠に分かり合えないような存在だけども、ペアを組まないと子孫を残せない。神様は何というシステムを作り出すんだろうと感動してしまいます。


 一枚のビスケットを割って二つにすれば、数は増えても一つの量は減ってしまいます。当たり前ですが総量は変わりません。いや、どちらかと言えば破片が飛び散って、食べられる量は減っているかもしれません。じゃあ分割することは損する事なんでしょうか?


 でも分割される…分けられることで豊かになっているものというのは結構あるような気がします。男女の話に戻れば、性別で分割した男子校と女子校というものがあります。その時は男女別々でも、長い社会生活の中でどこかで交わります。完全に分けたままだと面白さは生じません。どうしたって一つにはなれないわけですが、分けられてはいても、近接してお互いが影響できるようにすると面白さが生まれるんでしょうね。


 確かプラトンだったと思いますが、元々人間は完全な球体で、男女に分かれて半球になった。だから完全な球体になりたくてお互いを求めあうみたいな話がありました。プラトニックラブの語源でしたかね?

 この世は個々の意識が楽しむための、舞台装置のようなものかもしれないと思う事があります。意識を持つ個体を半球に分けたのは、楽しさを増すうまい設定だなと感じます。


 スラムダンクの安西先生の言葉

「あきらめたらそこで試合終了ですよ」は有名ですが

「完全なものになったら、そこでゲーム終了ですよ」と神様が言っているような気がします。不完全だからこそ人生は面白いんでしょうね。

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