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道楽草  作者: 十三岡繁
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復活の日

 とにかくAI技術がこのまま発達していくと、この先二、三年どころか今年ぐらいから大きく世の中が変化すると思っています。そうして変化するときというのは逆転のチャンスです。


 何をどう逆転するのか? 日本の場合まずはともかく経済です。今は冬季オリンピックで盛り上がっていますが、国民一人当たりのGDPもGNI(以前のGNP)もイタリアに抜かれました。あのイタリアにです。別にイタリア人を馬鹿にするわけではありませんが、どちらかというと大雑把で楽天的で、遊びやファッション、食にも拘って人生を謳歌しているイタリア人です。満員列車にぎゅうぎゅうに詰められて、残業天国ブラックブラックな日本の勤勉な労働者の方が、生産性が低いという事になっているわけです。かなり悔しくないですか?


 原因はいろいろとありそうですが、とにかく今はゲームチェンジのチャンスです。この先大抵の事はAIやヒューマノイドがやってくれるようになるでしょう。その時こそ日本の力が発揮されるような気がしています。今でも経済力の低迷とは裏腹に、日本のコンテンツは世界中で大人気です。それは海外から観光客が押し寄せていることからも分かるように、自然や伝統、食文化に始まって、漫画でもアニメでもこれからどんどんと重要になっていく部分が、幸いにして日本の得意分野なわけです。


 少しは国も動き出していますが、それを肌で感じ取ってチャンスだと言っているのは、政党ではチームみらいぐらいだと思います。今回選挙で馬鹿勝ちした高市早苗首相あたりは少しだけ気付いているような感じもします。それもあっての前向きな発言で、国民の支持を集めた部分があるんじゃないでしょうか?


 以下選挙結果をふまえて書いた、140字小説を載せておきます。


●●●●●●


「赤字国債は借金だから良くないだろ」


「……俺がお前から一万円借りたとする」


「早く返せよな」


「それで飯を食ってるのが今」


「食べたらそれで終わりだな」


「その一万円で材料を買って弁当を作る。一つ食べて残りは売って一万円は返す。でも一万円を借りなければ、そもそも弁当を作る材料が買えない」


●●●●●●


 私も以前は借金である赤字国債を発行してまでの財政出動には懐疑的でした。しかし現在自営業者となって、賃借対照表でなければ企業組織の経営状態を評価できない事を知り、社会経済は家計のやりくりとはちょっと違うんじゃないかと思っています。そんな話は経済学を学んだ財務省の役人なんて、感覚的にわかっているんだろうなと思いましたが、実は彼らのマジョリティは経済学ではなく法律を学んできた人間だったことを知ってびっくりです。法制度はもちろん重要です。でも例えばコンテンツ産業なんかとは一番遠い位置にいるような気もします(権利の話とかはありますが、そうではなくて中身の話です)。経済もそうですね。ルールは大切ですが、それだけでは商売は成立しないと思います。


 まだまだ動けるうちに、大逆転を見せてほしいですね。死ぬまでに海外旅行にもどんどん行きたいです。

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