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道楽草  作者: 十三岡繁
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地球にやさしい

 よく『地球にやさしい』という言葉を耳にする。しかしながら地球は温室ガスの濃度が上がって数度気温が上がろうが、オゾン層に穴が空こうが基本的にはびくともしない。そんな地球にとっては些細な事でも、深刻な影響を受けるのは人類だろう。もしくはそのとばっちりを受ける動植物たちだ。


 だから『地球にやさしい』なんて他人の話の様に表現するのではなく、『人にやさしい』にした方がいいんじゃないかと思う。もちろん人類も地球の構成要素の一つではある。しかし地球にとっては人体における大腸菌…いやそれでは存在感があり過ぎなので、黄色ブドウ球菌ぐらいなものだろう。


 人間の体は30~40兆個の細胞で出来上がっていると言われているが、その内外に存在する細菌の数はその数倍とも言われている。更にウィルスともなると、直接人間の体に取りついているものだけでは無く、常在細菌にも感染していたりして、人間一人で更に細菌の数の10倍くらいはいるだろう言われている。一人分の体細胞だけでも地球人口の1万倍近くあるわけだが、ウイルスや細菌の数は更に10万倍以上いるという事になる。


 その中から黄色ブドウ球菌がいなくなったとしても、人間には何のダメージもないだろう。むしろ毒素を出す黄色ブドウ球菌なんて存在しない方が、食中毒の心配も無ければ体調はいいくらいかもしれない。


 但し、食中毒の原因となるのは黄色ブドウ球菌の、ほんの一部分の特徴で他にももっと何か大きい意味を持っている可能性はある。もしかするとそこに感染しているウィルスにも重要な役目があるのかもしれない。人間も地球にとってそんな存在であると信じてみたいが、果たしてどうなのだろう。

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