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道楽草  作者: 十三岡繁
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過去最大応募数

 小説公募に出している人なら気が付いている方も多いと思いますが、色々なところで過去最大の応募数になったりしているようです。ネットで応募できる気軽さはあるのかもしれませんが、それは昨日今日始まった話では無いでしょう。日本は人口が減って、少なくとも紙媒体の本は売れ行きが頭打ちの昨今、結構不思議な現象に思えます。創作……物語を作りたいという人が増えているという事なんでしょうか?


 本当にここ一、二年の間でのAIの実社会への浸透は凄まじいものがあります。2024年と2025年で全く感じが変わりました。私は社会的には自営業者なので、仕事上はそれほど大きな影響を感じませんが、組織が大きくなるほどAIが日常業務でも導入されているという話を聞きますし、大学の授業課題での学生さんのAI使用率が急激に上がったというのを実感しています。ネットの小説界では、AIに書かせたものがランキング上位に来るなどの事件もあって話題になりました。


 かといって、AIに書いてもらえるから、応募数が増えているとも思っていません。単純作業や決まりきった行為は、これからAIにどんどん取って代わられていく事でしょう。その事を多くの人が何となく感じ取っていて、人間だからこその創作という活動に、興味を持つ人が増えているなんて事はないんでしょうか? 感じてはいても、そうそう実践する人はいなさそうですが、減ったとはいえまだまだ日本人は一億人以上います。その0.01%が行動を起こすだけで1万人になります。小説を書く人が1万人増えれば、各公募の応募人数はそれは過去最高にもなるでしょう。


 そう遠くない未来に人間は義務的な労働からは解放されるだろうと、イーロンマスク氏では無いですが、私も本気で思っています。予想が割れているのは、その実現時期だけでしょう。東海地震みたいなものですね。来るかもしれないではなくて、いつくるかです。そうなったときに人は何をするんでしょうか? 多分何もしないって事は無いと思います。小説、漫画、絵画に音楽、料理、服飾デザイン……ありとあらゆる創作活動や、キャンプや登山などの趣味のアクティビティが持つ意味が、今以上に大きくなっていくのではないでしょうか?


 小説公募の応募者数増加の裏をそんな風に妄想しました。かくいう自分も山登りやキャンプに傾倒したのは、最近と言えば最近ですし(我々世代では10年くらいなら最近です^^;)。小説を書きだしてからもまだ数年です。この社会の大きな節目に、何かしらを感じているのかもしれません。自分ではよく分かりませんが……

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