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道楽草  作者: 十三岡繁
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大寒波に思う

 繰り返ししつこく書いていることですが、人生にはいい事もあれば悪いこともある。しかし全てはプラスであってマイナスはない。一番つまらない人生は何の起伏もない、凪のようなもだろうと私は思っています。


 なんか今日本列島全体が寒波に襲われて、北の方ではものすごく雪が積もっているみたいです。北陸とか東北、北海道なんかも冬は寒くて雪が積もります。寒いのが得意じゃない私なんかからすると、よくそこで暮らしていけるなと感心してしまいます。


 しかし今住んでいる福岡もそうですが、南の方は毎年のように台風がやってきます。そうして全国どこにいても地震はやってきますし、歴史的に見れば火山もあちこちで噴火しまくりです。ここ1万年の間で一番大きな噴火は鹿児島沖の鬼界カルデラ噴火だと言われています。


 本当に我々の祖先はよくこの島国に住み続けたもんだなと、これもまた感心してしまいます。しかし最初に書いた私の人生感、凪の状態はつまらなくて起伏がある方が面白くて豊か……であるなら、結構これはいい感じなのかもしれないですね。


 ずっと冬だったらきついですが、四季がめぐります。北の方でも夏はそれなりに暑いですし、南の方でも冬は寒いです。それがぐるぐる循環して繰り返します。全く平坦な瞬間がありません。いつでも変化の最中です。それでいて地震があれば台風も来て、雪も降れば津波なんかも来て、時には火山も噴火します。もう小説だったら詰め込みすぎですね。


 これが日本人の心情や文化の根底にあるんでしょう。環境によって生物は進化しますが、肉体的な部分よりも先に、文化や技術でまずは対応していく人類にとって、一か所にとどまりながらもこの環境の変化に遭遇できることは、技術の進歩や文化の熟成といった面からみると、かなり幸運なことだったのかもしれないですね。


 日本では打製石器の旧石器時代に、世界で唯一磨製石器を作っていました。1万年以上も争うこともなく続いた文明(もうそう呼ばせてもらいます)なんて、縄文文明しか世界にはありません。

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