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道楽草  作者: 十三岡繁
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安心と冒険とテリトリー

 人にはテリトリーと言うものがあると思う。それはその人の置かれた状況や精神状態で、それが持つ意味合いと大きさは変化する。


 しかし総じてその範囲は狭い方が安心感に繋がると思う。散らかった部屋や机の上を好む人も少なくないが、自分の手の届く範囲に物を置いておきたいという気持ちは良く分かる。


 しかしいつでも狭いテリトリーで、安心感だけを得ていてもそのうちに飽きてしまう。物足りなくなってしまう。テリトリーの外に冒険に出かけたくなる。

 海外旅行なんてものはその代表例である。刺激がはあるが、いつもに比べて安全とは言えないし安心もできない。永遠にその状況が続けば参ってしまうが、一時的であって元のテリトリーに戻れた時は、特に精神には色々な糧をもたらしてくれる。


 本当に人間という生き物には面倒くさい仕組みが備わっているものだなと思うが、考えてみると人間だけでは無く、好奇心の強い動物というものも沢山存在している。自分のそれまで過ごしてきた環境や経験から、はみ出たものに興味を持つという事は、生物の生存競争にとっても大きな意味を持っているのかもしれない。


 ただ人間は本能のまま生きていればいいというものではないだろう。あくまで冒険には危険がつきものだという事は、頭に入れておかなければならない。それは山でも月でも火星でも…、時には深い海の底でも同じだろう。


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