みごろ!たべごろ!笑いごろ!
今年ももう師走になってしまいました。昨晩は若干早めの忘年会という事で友人宅にお邪魔してきました。そこで『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』の録画を見ることができました。どうやらどこぞの配信サイトで再放送しているらしいです。
中年以下の人には全く分からないかもしれないので、この『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』についてざっくり説明します。1976~1978年にかけて現在のテレビ朝日系列で放送されたバラエティ番組で、当時人気絶頂だったキャンディーズという女性三人組のアイドルグループが、レギュラー出演をしていました。
番組内容はなかなかなカオスで、歌ありドラマありコントありで、今見てもなんだかよく分かりません。番組中の連続ドラマはこの流れで行けば、笑えるものにするような気がしますが、なぜかガチでシリアスなストーリーです。しかしどうにもチープで、今であれば逆にそれで笑いを誘うという事になりそうですが、どうもそうではなかった感じがします。制作サイドが、一体どういう狙いで作っているのか全くもって謎です。
若大将とハゲ大将という、加山雄三と荒井注が釣りをしながら船上でトークするという、謎のショートコーナーが度々挟まります。全体としても一体何をしてるんだという感じではあるんですが、中でも人気を博したのが電線マンです。
キャンディーズや東八郎、小松政男なんかが何かしらの小芝居をした後に、伊東四朗扮するベンジャミン伊東が乱入してきて、こたつの上で電線音頭という踊りを何人かに踊らせます。更に締めにはデンセンマンというマスクマンが出て来て踊ります。デンセンマンは、仮面ライダーやキカイダーでお馴染みの石ノ森章太郎デザインで、ニューギニアの火力発電所から100万ボルトの送電線にのって日本にやってきたという設定で、本当にもうわけがわかりません。
この電線音頭が当時の子供達には大いにうけて、現在還暦前後の人であれば一度は踊った事があると思います。今の歳になって改めて見ても、全く訳が分かりません。でも当時の私も確かに訳も分からず踊っていました。通常子供の頃に訳の分からなかったものは、歳をとってからその意味に気が付いたりするものですが、改めて見てこの番組は全く理解不能です。しかしながらそのよく分からないところが面白くもあります。
現在ものすごい勢いでAI技術が進歩しています。小説などの創作活動にも進出してきましたが、多分この『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』を生み出せるようになるには、まだ数百年の時間がかかるんじゃないかと感じました。いや、もしかすると1万年かかっても無理かもしれないです……。そう考えるとこの訳の分からない番組には、人間の人間たる本質が隠されているのかもしれない……歳相応にそれらしく締めさせて頂きたいと思います。




