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道楽草  作者: 十三岡繁
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コンセプトシェアホームの提案

 親も高齢になり、介護が必要な状況になってきました。既にデイサービスやショートスティに行ったりはしていますが、積極的に行きたいという感じでは無いです。以前に比べて老人ホームのイメージはだいぶ改善しました。それでも積極的に行きたいという話は誰からも聞きませんし、自分の身に置き換えてもそれは同じです。それはなぜなんでしょうか?


 目的が無いからではないかという考えに至りました。 自分の身のまわりのことが出来なくなった。掃除でも洗濯でも、食事の用意でも入浴でも人の手を借りなければいけない。だから施設の世話になる……これは自らの体がいう事を効かなくなったという部分はありますが、介護或いは介助する側からの都合です。本人としては積極的に行くだけの理由がありません。生きる為には目的が必要です。そこを何とかしないといけないなと思い、単に介助や介護の為の老人ホームではなくて、積極的に関りたくなるような場を提供する方法がないか考えました。


 世間にはコンセプトシェアハウストいうものがあります。シェアハウスという存在はだいぶ周知されてきました。その中でも、特になんらかの趣味や仕事など、共通する部分のある人が集まって生活する家がそう呼ばれます。これを高齢者向けにも広げられないでしょうか?


 例えば麻雀好きの人が集まるホーム。漫画やアニメ好きの人が集まるホーム。楽器演奏の好きな人が集まるホームなんていうのもいいですね。セッションし放題です。長い人生の中で、自分で積極的にやりたい趣味や趣向というものが人それぞれにあったと思います。肉体的に無理になってしまう趣味もあるかもしれませんが、人とその事について話すだけでも、かなり認知機能の低下を防ぐのに効果があると思います。何といっても共通の趣味の事を人と話すのは楽しいです。自分もそういう場になら積極的に出向いてみたいと思います。


 特定のターゲットに絞った施設にすると、集客が難しいという話もありそうですが、既に社会とは一定の距離を置いているので、孤独であればあるほど施設の場所は選ばないと思います。つまりカバーできる範囲が広がるという事です。もしかしたら年齢層も独身の場合、60歳ぐらいから入居したい人なんかも出て来るんじゃないでしょうか?


 だから老人という言葉も取ってしまっていいと思います。『コンセプトシェアホーム』どうでしょう? キャッチフレーズは『いきたくなる場所』って感じです。

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