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道楽草  作者: 十三岡繁
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乗れてしまった

 前回に引き続き、福岡から東京への旅路途中でこれを書いている。今は電車で移動中だ。東京への行き来では、成田空港発着の飛行機を使うことが多い。運賃が安いからだ。

 但しご存知の通り、羽田空港に比べて成田空港は東京の真ん中の方に出るには時間がかかる。一分一秒を大切にしているような人は、多少高くても羽田空港発着便を選ぶのかもしれない。しかし全く私にはその考えがない。


 成田空港から電車で移動する場合、京成線かJR線を選べる。そうしてどちらにも特別に早い特急のようなものがある。乗車時間は短くて済むが、その分高い。今乗っているのは京成の在来線だ。多分これが一番安上がりだ。その代わりたっぷり時間がかかる。


 しかしこの乗車時間が退屈かといえばそうでもない。当然車窓からは外の風景が見えている。飛行機だと雲と空しか見えない。まぁ、それはそれで嫌いでもないのだが、成田から始まる千葉の田舎町の風景というのも悪くない。福岡では車での移動が多いので、こんなにゆっくりと外の景色を眺めるなんて贅沢なことは滅多にできない。


 特に私は幼少の頃は千葉で生まれ育ったので、東京に近づくにつれて、その景色は懐かしいものになっていく。


 今の所この文の題名と結びついていない。今乗っているのは在来線とは言っても、完全な鈍行ではない。快速というやつだ。成田空港からは快速やら特急やらに乗ることになるが、本数はさほど多くない。今日は飛行機から降りて、快速が出る時間までは10分もなかった。その後になると15分待たなければならない。


 そうなったらそうなったで、このように文章を書いたりすれば、神が与えし時間のようにも感じることができる。だから大して急ぐことはなかった……無かったはずなのにギリギリ乗れそうだなとなったら、少し急ぎ足になってしまった。そうして乗れてしまったのだ。


 喜ばしいことなのに、言ってることとやっている事が違うような気がして、少し残念な気持ちになってしまった。


 つらつらと書いていたら、段々と懐かしい風景になってきた。ここいらでスマホで文を打つのはやめにして、風景を楽しむことに集中しよう。

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