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道楽草  作者: 十三岡繁
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SFを感じる

 諸般の事情があって、一週間ほど東京に滞在した。コロナ騒動の前に来てそれ以来だったので、五年振りぐらいだろうか? 実家で寝泊まりしてたが、実家は東京スカイツリーから歩いて行ける距離にある。


 平日のスカイツリーとその付帯施設の中は、本当に外国人だらけである。一体ここはどこの国なんだろうと思ってしまった。しかしそこを一歩出れば、浅草方面へと続く道はそれなりの賑わいだが、逆側は閑散としている。スカイツリーは観光名所としては閉じていて、多分周辺への経済波及効果は限られたものになっているのだろう。現在各所でインバウンド増加に伴う問題が発生しているようなので、店舗を営む人以外はその方がいいと思っているのかもしれない。


 しかし平日の日中に、観光名所ではない場所を街歩きをすると、スーパーでもどこでも老人だらけだ。聞けば土日は違うらしいが、若者は学校や仕事に行ってしまうので、平日街に残っているのは高齢者ばかりになってしまうらしい。これはこれで何か近未来社会を描いた、SF映画の中にいるようで不気味に感じてしまう。複層階である商業施設のエスカレーターは、多分この高齢者層に向けてカスタマイズされているのだろう。今まででの人生の中では、多分一番遅く動いていた。駅などの公共インフラの物と比べると半分くらいのスピードだろうか? これもまたSF感があった。


 事情もあって、ずっと人間でごった返している様な所には行く時間が無かったので、今回の東京滞在は外人ばかりか老人ばかりの、どちらかのエリアにしか居なかった。それはSF感満点の体験だったがはっきり言って怖かった。

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