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道楽草  作者: 十三岡繁
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10億円

 今手元に自由に使えるお金が10億円あったとして何に使うでしょうか?


 おいしいものを食べたい。若い女性をはべられせたい。世界中を旅したい。個人的な願望であれば、そんなところが普通なんでしょうか? でも女性以外は10億円なんて中々使いきれるものではなさそうです。


 車が欲しい人もいるかもしれませんが、私は今乗っているやつで全然いいです。家は建ててみたい気もします。しかしながらここまで挙げてきたことは、単に個人的な欲望を満たしていくだけで、最後死ぬときにはむなしさが残るような気がします。『いや、それだけ好き勝手やれれば満足して死ねるはず』、そういう人もいるかもしれません。それはそれでいいと思います。


 建築に携わる人生を送ってきたので、最後に一つ建築の概念を覆すような、凄いものを作ってみたいという気はします。でもそうなると10億円って結構低予算です。100億円ぐらいあれば、結構公共性の高いものも作れるような気がしますが、建築は作ったら終わりではなくて、維持管理をするランニングの事も考えないといけないです。死んだ後の事まで考えるとかなり面倒臭いです。


 10億円かけて住宅を造るのであれば、それはかなり面白いものを作ることが出来るような気がしますが、それは他に挙げたものと同じく、自分の中で完結するものになってしまうような気もします。


 つまり10億円を好きに使えると言っても、それは結構難しいという事です。但し生活が困窮する心配だけは無くなりそうなので、そう言った意味では好きな事が出来るかもしれません。それはもちろん、個人の欲望に根差した物から始まるかもしれませんが、次第に公共の福祉にも繋がっていくような、そんな気がしなくもないです。


 なんでこんな事を書いているかというと、次に書く小説の中で人間は大金を手にしていた場合、死を目前にして最後は何に使うのかというところを書きたいからです。社会を変えようとか、そういう大それた話になると意外と10億円は少ないです。いっそ1000億円ぐらいにしてしまおうかと妄想中です。


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