予想と想像と妄想と
先日ソフトバンクグループの孫正義氏の講演の様子を動画で見ました。現在のAI技術の進歩について、半導体チップの性能は1~2年で10倍近くになっている。AIモデルも10倍くらいに進化している。チップ数も10倍に増やせれば、ワンサイクルで1000倍の性能を手に入れられるという話をしていました。
やや大げさな感もありますが、1サイクルで1000倍だと、2サイクルで100万倍、3サイクルで10億倍、4サイクルで1兆倍になります。1サイクル2年として8年で1兆倍です。本当にそうなったら凄いですよね。
確かに技術は日進月歩ですが、ここ近年、いう程劇的には変わって来なかったように思います。携帯のような物が出てきてから随分経ちますし、インターネットの登場も凄かったですが、いう程社会は変化しなかったようにも思います。
しかし例えば最近はすっかり身近になったドローン技術。その技術のベース自体は大したことが無いです。モーターでプロペラを回して空を飛ぶだけです。それだけなら100年位前からあったような話です。ただ最近にきて物凄い進化を見せていますが、その要因は制御技術です。ロボットにしても同じことで、モーターで動かしたり油圧だったり、空気圧だったりと、動力のハード部分が極端に進化してきているわけではありません。ブレイクスルーだったのは制御技術の発達です。
そうして制御技術はAI技術に直結しているでしょう。なので現在のAIの進化は社会や個人の生活に対して、劇的な変化をもたらすと想像してしまいます。予想というよりは想像でしょうか? そうしてそのタイムスケジュールは、従来考えられていたものよりも、遥かに短期間であるような気がします。人間の機能を機械に代替させるにしても、その機能が脳のもつそれだからです。自己進化が始まったら……すでに部分的には始まっているようですが、その加速は物凄い事になるでしょう。
あと5年もしたらとんでもないことになるんじゃないでしょうか? 先ほどの1000倍の話に戻れば、3サイクルだと現在の10億倍です。既にAIの思考能力は、今年で世界のトップクラスと同等になったと言われています。それが10億倍になるわけです。まぁそこまで来るともう妄想の領域に近い気はします。




