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道楽草  作者: 十三岡繁
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AIの限界

 最近のAI生成は凄いというのはここまでに何度も書いてきました。実写と見分けのつかない動画、ち密だったりな漫画チックなイラストももの凄いレベルとスピードで生成してくれます。


 しかし優れた漫画作品を読んだとき、これはまだまだ雲泥どころか別次元だなと思ってしまいます。なるほど、本物っぽい方が表現としては容易だって事なんですね。漫画なんかはそのいくつも上の次元にあるという事なんでしょう。これは驚きというか自分の中では発見でした。建築の世界では身近なものほど印象に残る形にしにくくて、地味なものほどデザインが難しいというのが持論です。


 コマ割りでもデフォルメでも、物語の流れから構成まで、今でも確かにそれらしく(人間が描いたように)は作ることができるでしょう。しかしながら本物には到底及ぶレベルには無いなと感じます。いや、もしかしたら将来生まれる超知能(ASI)ですらその領域に達するにはとんでもない進化が必要だという予感がします。自我ができて欲望におぼれて、理屈が破綻して変態性もあって、ときどきわけわからなくなるぐらいまで人間に近づかないと、そう言ったものは生成できないような気がしてならないのです。


 単純作業や思考だけでなく、創造の場においても合理的な考えや技術開発なんかに関しては、これから人間はASIに全く太刀打ちできなくなるでしょう。政治や経済、社会に関する事もそうです。しかし優れた漫画表現に出会う度に、そこには一種の救いがある様な気がします。馬鹿で愚かでわけわからないのが人間です。短所は同時に長所でもあります。

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