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道楽草  作者: 十三岡繁
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食料とエネルギー

 人は勘違いしがちだが、金などというものはそんなに価値のあるものではない。生命活動に一番大事なものは食料だ。砂漠で一人ぼっちでお金があってもどうにもならない。水も大切だがそれはひとまず置いておこう。食料を生産するにはエネルギーが必要だ。古来よりエネルギーというか労力は人力だった。人力を使う為に、支配のために武力やお金、宗教というものも生み出されてきたのだろう。しかし今や人力ではなく、エネルギーさえあればそこは機械が代替できそうなところまで来ている。


 つまり未来においては食料の生産と、その裏にあるエネルギー問題さえ解決できれば、他の事は枝葉になるという事だ。お金の重要度はだいぶ下がるだろう。だからこの二つの物にだけ特に注力して研究や開発を進めるのが合理的だと感じる。実際そこはいつの世でも重要な研究テーマで、多くの人がその研究開発の為に血と汗を流してきた。しかし今は全く違うアプローチが誕生している。そうAIである。


 コンピューターの発明は確かに凄かったと思う。しかしこれが人類をどういった方向へ進化させていくのかは未知数だった。早く計算できたからそれがなんになるというのか? しかしここへ来て、どうやらこれは人間の頭脳に当たる部分を補完、それどころかその能力を増幅してくれそうだという事が分かってきた。


 いくら足の速い人が100mを10秒で走れても、時速にすれば36kmでしかない。原付バイクにも負けてしまう。どんな力持ちでも1トンの石は持ち上げられないだろう。海の中で10分息は止められないし、夜目の効く人も懐中電灯には敵わない。技術は人間の体の機能を補完、増幅してきた。それがここにきて頭脳なのである。


 これを手に入れることができれば、夢の食料とエネルギー問題の解決にかなり近づけるような気がしている。数ある動物の中から人間が突出した状況になれたのは、この頭脳の活用という戦略が功を奏したからだと思う。


 そうしてこの二つへの不安を人類が克服したとき、やっと次のステージに進めるような気がしている。戦争なんて馬鹿なことは、もうしている暇も気持ちもなくなるだろう。

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