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道楽草  作者: 十三岡繁
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蓄電

 温室効果ガスを削減するために、電気自動車を普及させよう。なかなかよさげな話に聞こえるがどうにも頓挫しかかっているようだ。なぜだろうか? 個人的には蓄電技術の問題だと思っている。自然エネルギーで電気を作り出して、それを人類が使うエネルギー源のメインにしようというのは、確かに筋書きとしては良いと思う。しかし決定的にこの蓄電技術が足りていないと思うのだ。


 太陽光発電や風力発電にも懐疑的なのは、環境条件に出力が左右されてしまうからだ。昔なら雨が降った日には仕事をしないで、家でじっとしていようなんて事も許されたかもしれないが、現代社会はそうはいかない。天候に関係なく活動しなければいけない。自然エネルギーで電力を作ろうと思っているなら、日本であれば潮力発電が有効だと思っているが、海に囲まれた日本ならばともかく、それが難しい国もあるだろう。ではどうすればいいかと言えば答えはシンプルだ。高出力が可能な時に作り出したエネルギーがストックできればいい。


 確かにリチウムイオン電池は優れていた。スマホを始めとして、モバイル機器などへの給電には十分な性能で社会を変えてしまったと言えるかもしれない。しかしそこから先のブレイクスルーが無い。そこが無ければ太陽光や風力発電はメインにはなり得ない。そうして現在のバッテリーの重量や充電時間の問題はら電気自動車普及の足かせにもなっている。


 今でも大手の企業や研究機関は懸命に、新たなブレイクスルーを目指して日々努力を続けている。いつかはなんとかなるのかもしれない。しかし、そのブレイクスルーを起こす為のもう一つのブレイクスルーがあると思っている。それは超知能である。人工知能=AIはもう知らない人はいないと思うが、それを超えて全人類の知能を合わせても敵わない超知能、ASIの誕生も予想されている。その誕生の時期には様々な予想があるが、私は現在のAIの進化を見るに結構早いんではないかと感じている。下手をすれば年内とか来年などでもおかしくないとさえ思っている。なぜかと言えばAIが自己進化をするようになると、指数関数的に発展していくからだ。


 そうしてこの超知能が完成する事は同時に、様々な技術のブレイクスルーも生み出すような気がしている。蓄電技術もその一つだ。いや、それを通り越して小型の核融合炉まで行ってしまうかもしれない。その時初めて人類は全てのエネルギー問題から解放されるような気がする。そうしてエネルギー問題解決の先には、不本意な労働からの解放も待っている。

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