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道楽草  作者: 十三岡繁
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単性生殖

 単性生殖が可能な生物もかなりの数が存在しているが、人間はそれができない。ただ現在マウスではオスとオスなら可能になっているので、倫理上の問題があるだけで人間でも可能なのだろう。

 方法はこうだ。オスのマウスのIPS細胞から卵子細胞を作る。同じく精子細胞も作れるが、ここは通常の精子細胞でも受精卵を作ることは可能だろう。但し卵細胞を作る時にY染色体を除去するらしいので、人間で同じことを行った場合、何かしらの問題が出る可能性はある。精子の方からY染色体を得るので問題がない可能性もある。


 ここで面白いのはメスはもちろん卵細胞をもつとして、IPS細胞から精子は作れないというところだ。Y染色体が無いから仕方がない。但しX染色体だけであれば精子様細胞は作れるかもしれないとの事だ。しかしそうなるともうメスしか生まれて来なくなる。生殖に関してはオスが必要なくなってしまうという事だ。


 先ほどのオスとオスの子供も、Y染色体のないメスを作る分には不具合が起きにくいような気もする。何かそのうちに男の存在は不要という世界になるのだろうか? 十分に技術の進んだ世界から来た、宇宙人か未来人にそこのところを聞いてみたい。便所は女便所だけでいいし、風呂も女風呂だけでよくなる。全ての学校は女子高になり女子大になる。なんとなく合理的なような気もするが、それはそれでかなり殺伐とするような気もする。


 何か労働力としてだけ男が生産されるようなそんな未来も想像できて。男としてはちょっと悲しい気持ちになる。

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