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道楽草  作者: 十三岡繁
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視力

 歳を取って視力が落ちてきた。それは老眼というやつなのだろう。若い頃は自分が老眼になるなんて事は思いもしなかった。そうして当時それはピント調整機能の老化によって見えにくくなるようなイメージでいた。


 もちろんそれはそれで合っていると思うのだが、予想しなかったのが光を感じるという意味での視力の低下だ。同じ距離の同じ文字であっても、明るければ読めるが暗くなると読めなくなってしまう。これはピントの話ではない。かといってカメラの絞りの話かといえばちょっと違う。絞りは入ってくる光量を調整するための機能だが、絞りを開放すればたくさん光が入ってきて、読みやすくなるのかと言えばそれは違う。デジカメで言えば画素の部分が劣化しているんだと思う。


 目が見えにくくなるというのは、なかなかに厄介である。見えなくなることで見えてくるものがある……そんな格好の良い事を言ってみたいものだが、単に見えなくなるだけで変わりの何かは見えてこない。いつか本当にもう見えなくなってしまうと、そんな境地に至ることもあるかも知れないが、いまのところその兆しはない。

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