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道楽草  作者: 十三岡繁
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古代核戦争説

 この手の話が好きな方にはお馴染みの話だと思いますが、現代の文明よりはるか以前にかなり進んだ文明があって、核戦争によって滅んだんじゃないかと考えている人がいます。考古学の主流からは外れてますが、想像するとかなりわくわくします。核戦争にわくわくしているわけではなくて、そこまでの文明が存在したという可能性についてです。


 全く根拠がないかと言えばそんな事も無くて、文献や伝承は置いておいて、物理的に有名な所ではモヘンジョ=ダロ遺跡のガラス結晶でしょうか。同様のものがスコットランドを始めとして世界各地に残されていますが、ガラス結晶化させるには短時間に1000~1500度に熱することが必要だとかで、自然現象では火山噴火や隕石の衝突ぐらいでしか得られない温度だそうです。


 しかし鉄の加工技術を持った文明では、1200度くらいまでは人工的に作り出せたという話もあるので、広範囲にそれが広がっているという所がポイントだと思います。しかしそこまで発達した文明があって、いくら核戦争があったとしてもその痕跡をほぼ残さないで滅ぶなんて事があるんでしょうか?


 また、核エネルギーというと、自然界には存在しなくて人類の文明が生み出した最先端技術みたいな認識が普通だ思いますが、個人的にはそれもちょっと違うような気がしています。例えば太陽の存在です。太陽のエネルギー源はまだ人類が上手く利用できていない核融合エネルギーです。核融合反応で人類が実用化出来た利用方法と言えば唯一水爆だけです。物騒ですね。

 

 とにかく人類なんか誕生する遥か昔から、宇宙では普通に核エネルギー反応は起こっています。核融合反応よりは幾分ハードルの低い核分裂反応については、地球上でも天然原子炉と言われる現象が起きていたと言われています。


 古代に核兵器が存在したかについては、現在の人類の科学技術に照らし合わせて考えるから荒唐無稽な絵空事の様に感じてしまいますが、意外と違うアプローチでも核反応を起こす…又は誘発する方法が存在していたのかもしれません。


 このところ核戦争の危機について語られるのと同じくらいに、SDGS…持続可能な社会が声高に叫ばれています。プラスチックなどの廃棄物が問題になるのは、微生物などが分解できないからです。これは今までの地球のサイクルに照らし合わせるとなかなかに厄介な存在かもしれません。しかし進んだ文明というのは、地球のサイクルの中に埋没できる、時間と共に自然に帰れる。そうして循環できるような仕組みを有していたのかもしれません。で、あればその痕跡は現代ではほぼ残っていないでしょうね。


 残念ながら現行の技術はそこまで進んでいるとも思えないので、今全面核戦争が起こって人類が滅亡したら、かなりの痕跡が残ってしまうでしょうね。


 少し建築の話も書いておきます。コンクリートというと、これもまた現代の技術だと思い込みがちですが、ローマ時代から存在していました。現在使われているコンクリートは圧縮方向には強いですが、引っ張り方向には弱いんです。なので中に鉄筋を入れて補完しています。しかしローマ時代のコンクリートは圧縮だけでなく引っ張りにも強かったことが知られています。コンクリートの建物の寿命は、中にある鉄筋の劣化で決まる部分もあるので、現在鉄筋が無くても強いローマンコンクリートの構造を再現できないか、各所で研究が行われていたりします。


 昔は理論の上に技術が構築されるという流れでは無かったのかもしれませんが、漢方薬の様にやってみたらこうなったみたいな経験の積み重ねというものは、案外侮れないと思います。


 意外とピラミッドの時代、本当にエジプトには電球があったのかもしれません。


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