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道楽草  作者: 十三岡繁
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マイノリティ

  朝夕の交通ラッシュには方向性がある。例えば自動車の渋滞がわかりやすい。郊外から街の中心部へと向かう車は多いのに、逆方向はスイスイ進める。自分が後者の立場になった場合かなり気持ちがいい。


 世間一般のメジャーな需要と逆方向のものを求めると、得することが多いんじゃないかと思う。人気のない商品は価格が下がったりする。世間一般では人気がないとしても、それが好きな人もいる。その人にとってはかなりお得な話である。しかしあまりに不人気すぎると、商品そのものが無くなってしまう危険性はある。


 異性の好みはどうだろう? 世間一般では不細工とされて不人気な容姿の人がいたとしよう。しかしその容姿を好む人も少なからずいるだろう。そうなると競争率が下がって、だいぶ自分の好みの異性と結ばれる確率が高くなるだろう。そうして不細工は先述した商品と違って市場から消え去ることはない。容姿だけではない、性格や社会的地位など様々なものは多様で、好みも多様だ。


 しかし飲食の場合は微妙である。異性の好みであれば結構バリエーションが多いと思うのだが、飲食物に関しては好みは似通うところが大きいように思う。国や地域での偏りはもちろんあるが、個人的な好みを除けば他者が不味いというものは大体不味かったりする。外食をする時に店頭などで並ぶのは嫌なので、普通なら満席でなければいけないような時間帯にガラガラの店に行ったとして、総じてハズレの場合が多い。そりゃそうかと思ってしまう。ここはなかなかマイノリティになりきれない。

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