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道楽草  作者: 十三岡繁
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量子AI

 量子コンピューターの原理は何度聞いてもピンと来ません。とにかく物凄い計算速度だという事位しかイメージできません。そうしてそれはAIのディープラーニングとも相性がいいという話を聞きます。そろそろ量子コンピューターは実用化の気配がしてきました。そうなるとAIの進化にもターニングポイントが訪れるような気がします。人間のしている多くの仕事はAIが代用できるようになるかもしれないなと思います。しかし一方で絶対無理なんじゃないかと思うものもあります。


 お笑いです。これは定量化して評価する事は出来無いので、計算機ではどうにも造り上げられないんじゃないでしょうか? 人によって感じ方が違うのはもちろん、大げさに言えばその日の天気や社会情勢、聞いている人の感情や置かれている状況でも、うけるかどうかは左右されるでしょう。テレビではなく舞台でやりたいという芸人の方は多いみたいですが、現場での空気感を読み取ってアドリブも入れてお笑いに昇華して行くというのは、物凄く複雑な情報処理だと思います。但し従来のコンピューティングが、白か黒のデジタルであったのに比して、量子コンピューターは重ね合わせの状態を維持すると聞けば、もしかしたら……なんてことを少しは想像してはしまいます。


 似たような話ですが、物語を作るという行為も難しそうな気がします。主題やプロットを与えてやれば、今でもAIは小説を書いたりしてくれます。しかしそれを全くゼロの状態から行う事ができるようになるんでしょうか? 生まれたての赤ん坊には小説は書けない……本当にそうでしょうか? もちろん読み書きは出来ないし、言語という物は全く分からない状態でしょう。 しかしお腹の中にいる時から外界の影響を受けていれば、夢も見るらしいですね。夢を見れるという事は、ただ単にアウトプットができないだけで、既に物語を作り出す能力は持っているという事なんではないでしょうか? 


 あまり長生きしたいと思う方では無いんですが、このAIの進化はどうなるのか見てみたいとは思います。ネットで見かけた質問で、元に戻れないが時間跳躍が可能な場合、あなたは100年前と100年後のどちらを選びますかという物がありました。未来予測がが可能で、社会的な成功を収める可能性が高い100年前を選ぶ人が多かったんですが、私なら迷いなく100年後を選びます。


 人類が滅んでいる可能性にはちょっとだけ不安を覚えますが……

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