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道楽草  作者: 十三岡繁
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人間を最も多く殺したもの

 加齢とともに体のあちこちにガタが来ています。老眼や腰痛なんかは分かりやすいですが、中々に分かりにくいのが、免疫力の低下です。


 今学生さんに教える機会をいただいてますが、だいたいその後は喉がイガイガします。しゃべり過ぎかということもないと思います。その後熱が出たり寝込んだりということも無いんですが、多分軽く風邪に感染してるように思います。


 風邪の原因になるウィルスや細菌は200種類以上と言われていますが、先日の新型コロナウイルスの変遷を見てもわかる通り、亜種を含めたら天文学的な数字になるのではないでしょうか?


 そうして人間は日々それらの感染リスクにさらされている……いや、症状が出ないだけで常に感染してるんじゃないでしょうか? 但しそこで免疫の出番です。大概は無症状又は初期症状で済んでしまう。免疫が弱くなっている人だけが風邪をひいたということになるわけです……。


 高齢の方が亡くなると老衰と言われることが多いです。しかしながら完全な老衰なんてものはなくて、血管系なんかの分かりやすい疾患以外は基本的に風邪で亡くなっていると言われています。 それは癌にしても同じような事だと聞いた覚えがあります。なので、直接の死因という事では今まで人類をもっとも殺した病気は、実は風邪なんじゃないでしょうか?


 逆にいうと風邪が無ければ、年老いて体の機能が低下しているのに無駄にだらだらと生きてしまうという事になります。種全体の進化という観点から見れば、それは好ましい事では無いでしょう。これが風邪の原因菌やウィルスとの人間の共生の形なのかもしれません。


 風邪薬…風邪の根治薬を作れたらノーベル賞という話は有名だと思います。現在ある薬は症状を緩和するなどの対処療法の物ばかりで、インフルエンザ治療薬の様にもう少し踏み込んで原因ウィルスに対抗するものもありますが、原因となるウィルスの種類が多すぎて、その全てに対処する事は不可能でしょう。というかそんな薬が開発されたら、人類の進化にはマイナスになってしまうのかもしれません。


 何でこんなことを書いているかと言えば、先日のゼミでまた風邪を移されたからです。但し今回はやや症状が重いです。歳をとる程に重症化するようになるんでしょうね。



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