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道楽草  作者: 十三岡繁
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ものだま

 言霊ことだまというのは結構メジャーだと思います。言葉には霊力があるだろうという考え方です。読み方からするとそれは一種の魂と捉えられているのかもしれませんね。私は言葉だけでなく森羅万象すべてに神が宿っているという神道の考え方が好きですが、特に大切にしていたり長い付き合いの物にも魂が宿るような気がしています。いや、最初からそこにも魂があったとして強く結びつくという感じかもしれません。日本でも古くから付喪神と言って、物にも魂が宿るという考え方がありますね。


 私は鉛筆系の筆記用具は、シャーペンではなく芯が2mmと太い芯ホルダーというものを愛用しています。ドイツのメーカーでステッドラーというところのものを二本、一時期流行った大人の鉛筆と言う奴が二本です。どちらも結構現場に置き忘れたり、どこに置いたか分からなくなったりして全てが揃う事はまれなんですが、昨日仕事場で1本出て来たなと思ったら、今朝家でも1本出てきました。久々に4本が揃った感じです。なんだかんだ言って完全に紛失することなく手元に戻ってきます。


 きっと彼ら(もう擬人形で彼らと呼びます…なぜか女性感は無いですね)との間にも魂の繋がりができてしまっているんだろうなと思います。ステッドラーの方はともかく、大人の鉛筆の方は本体が木製でだいぶガタが出てきましたが、修理しながらだましだまし使っていこうかと思っています。もし死ぬまで一緒に居られたなら火葬時には棺桶にも入れて欲しいですが、金属部品も使われているのでダメって言われるんでしょうね。


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