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道楽草  作者: 十三岡繁
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山の稜線を見ながら

 私は福岡に移住してくる直前は、東京の新宿区で賃貸マンションで生活していました。ベランダから見える景色はただひたすらにビルの連続です。前にも書いた通り最近クロームブックというものを格安で入手したので、今はベランダでこれを書いています。福岡市もそれなりに都会ではありますが、ビルたちの向こうには山々の稜線が見えています。


 これは結構福岡のどこへ行ってもそうなんですが、向こう側に山が見えるとなぜだか落ち着きます。それが高じて山に登っているということもあるのでしょう。東京の街中では空と植物と人間以外、目に入るものはすべて人工物でした。まるで宇宙船の中みたいです。智恵子抄ではないですが、空も小さかったです。


 そろそろ首都圏も大地震が来そうな気配です。すでに都心部は働く場所になってしまって、ごく一部のリッチ層を除けば住んでいる人間の数も減っている事でしょう。そろそろ働く場所もそこから脱出できないものなんでしょうかね?


 人と人とが直接に顔を合わせて話す。そうしてビジネスを組み立てて行く……昭和の人間なのでそういうのは嫌いじゃないです。でもそろそろ卒業しないといけない時期に来ているのかなと思います。卒業せずに留年し続けた結果が空白の30年と呼ばれるものだったような気がします。


 一時期遷都論なんかも結構言われていましたが、今ではなりを潜めてしまいました。遷都も悪くないとは思ってますが、個人的には首都機能の分散の方が良いかなと思っています。そうして日本全体ももう少し行政単位を整理して、アメリカのようにそれぞれの地方の権限を大きくしたほうがいいような気がします。北海道と九州では同じ理屈で社会はまわせないと思います。


 そうしてそうなった場合、大切なのは逆にコミュ二ケーションです。人と人だけではありません。組織と組織、企業と行政、法律でも文化でも何でもです。それには現在地方と言われている場所のIT化の促進が必要不可欠だと思います。そんな事は誰もがわかっている……でも進みません。残念ですがこのままだと日本は行き着くところまで行ってしまうんでしょうね。その先はどうなるか?海外で言えばアルゼンチンの現状が先例かなと思います。

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