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道楽草  作者: 十三岡繁
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米不足

 日本に来る海外からの観光客が増えている。自分が恐れるのはコメ不足だ。いや、日本に滞在するなんて一時的な事だろうなどと人は言うかもしれない。しかし一度日本に来て白米のおいしさを知ってしまったら、それはもう病みつきなってしまう人が大量に出るのではないだろうか?


 白米を普段食べなれていない人は、ご飯の炊き方など知らないだろう。しかし今はネット社会だ。情報はあふれている。炊飯ジャーなどなくても、方法さえ知ってしまえば鍋などで簡単に炊くことができる。


 今までは日本の米は価格が高すぎるという事で、輸出量は低迷していた。しかしここに来ての円安である。海外との所得格差も追い風になるだろう。より高く売れる方に生産者がなびいてしまえば、国内で消費するための米が不足してしまうのではないだろうか?


 日本は一時期減反政策でコメの生産量を減らす方に動いてきた。市場を拡大させるのではなく、供給を絞ろうというその政策もどうかと思うが、今は増反に転換するチャンスなのでは無いだろうか?何と言っても主食なので、その生産量は確保しておいた方がいいと思う。


 今はどこもかしこも人手不足で米農家も例外では無いだろう。だからそんな事にはならないような気もするが、生産量が上がり過ぎて余ってしまうならば世界市場を拡大させた方がいい。今、パリではおにぎりがブームだという。しかも米は日本産の物を使っているらしい。アニメや漫画などのサブカルチャーも相変わらずの人気だが、その中でも米食は出てくるので、それもまたコメ消費には追い風だと思う。


 個人的には稲作が始まった弥生時代よりも、縄文時代の方に魅力を感じるが、米食へのあくなき探求心は、日本人の奥底に眠る縄文人の血があってこその物では無いだろうか?世界が打製石器を使っていた旧石器時代に日本では磨製石器が使われていたのだ。いかにも日本人らしいなと個人的には違和感がない。



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